北京、14年ぶりの冷え込み 平年比2.7度低
北京南郊観測所は9日午後1時(日本時間同2時)、今月5日以来4日ぶりに零度を上回る気温を観測、0.4度に達した。午後2時1.3度、午後3時1.7度と、4日間続いた氷点下の「厳寒の世界」はようやく終わりを迎えた。ほんのわずかでも気温が上がったことで、北京市民は、「ああ暖かい」と思わず感動を覚えたようだ。北京晨報が伝えた。
市気象台高級技師の張明英氏は「今年の12月初旬の気温は、平年同期に比べ2.7度も低かった。このような厳しい冷え込みは、通常ならば12月末から1月初めに訪れる。つまり、北京市民は先週、平年より半月以上も早く、厳しい冬を経験したことになる」と語った。
張氏はまた、「北京が今月初めに厳しい寒さに見舞われた主な原因として、強い寒気団が通常より南、北緯45度あたりに居座ったことで、北京の天気に影響が及んだことが挙げられる。この強い寒気は、いくつもの小さな寒気に分裂を繰り返し、北京に強風を吹かせ、気温を下げた」と分析。9日、北京の気温はやや回復し、最高気温は零度を上回った。これは、強い寒気団が北京上空を離れ、代わって暖気団に覆われたことによる。
市気象台は、今週前半は暖かさが少し戻るが、木曜の昼間は小雪が降り、寒さがぶり返すと予測している。気温はある程度持ち直したが、相変わらず空気は非常に冷たい。とはいえ、冷たさの程度は、先週よりややましだ。今週の平均気温は、低下幅がやや小さくなるが、平年比1度前後は低くなる見通し。