恒大地産 クラブワールドカップ開催に8千万ドル提供
2012年FIFAクラブワールドカップが先週日曜日に日本で閉幕し、コリンチャンスが1対0でチェルシーを破り優勝した。中国の多くのサッカーファンは、6大陸の選手権王者が集う同大会を観戦できず残念がっている。しかし広州恒大足球倶楽部(略称は「恒大」)が、この問題を解決する可能性がある。恒大側はすでに、巨額の投資により広州のクラブワールドカップ誘致を支援することを決定しており、2年間の開催権の獲得に乗り出す。大連晩報が伝えた。
2013年と2014年の開催権は、すでにモロッコが獲得している。慣例によれば、FIFAは来年1月頃に各国のサッカー協会に対して、2015年と2016年の開催権に関する申請表を配布する。開催意向のある都市は現地のサッカー協会を通じて、中国サッカー協会に対してFIFAへの申請を委ねることができる。
恒大は昨年から2013・2014年のクラブワールドカップの開催申請を計画していたが、申請期間を過ぎていたため諦めざるをえなかった。恒大は今回、2015・2016年の開催に意欲的で、早期から中国サッカー協会との交流を進めていた。中国サッカー協会の韋迪副主席は今年5月、クラブワールドカップの開催申請は、すでに同協会の業務日程に組み入れられたと表明した。
恒大は協議の中、2年間の大会開催に対して最低8000万ドルを提供すると提案した(各クラブの接待費用等は別途提供)。恒大の関係者は、「2年間の大会開催費用は、少なく見積もっても約1億ドルに達する」と語った。これは巨額ではあるが、昨年の純利益が118億元に達した恒大地産にとっては小額である。開催申請が成功すれば、同社の知名度はうなぎのぼりになるだろう。サッカー市場が成長期にあり、恒大地産の協力を得たことから、中国サッカー協会は広州市の大会開催を全力で支援すると表明した。
クラブワールドカップの規定によると、開催国は自国のクラブを参加させることができる。先週のクラブワールドカップにおいて、Jリーグの覇者・サンフレッチェ広島が日本を代表し参戦した。広州での開催が決定した場合、サッカー協会は恒大を開催国代表として参加させる可能性がある。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年12月19日
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