国有企業が外資系に代わり「最高の職場」に 中国
中国の1990年代生まれの大卒生にとっての「最高の職場」は、外資企業から国有企業に変わりつつある。中国の大手求人サイト「智聯招聘」が6日発表した調査結果によると、1990年代生まれの大卒生のうち、国有企業への就職を希望している人の割合は、前年同期比13.3%増の36.9%に達した。また、民間企業への就職希望者は、同3.3%増の9.9%。一方、外資系企業への就職希望者または外資系企業に在職中でこのまま働き続けようと思っている人は減少の一途をたどっており、外資系企業への就職希望者は同2%減の22%。大学院への進学希望者は同9%減の10.5%だった。解放日報が報じた。
智聯招聘の専門家は「人気就職先として国有企業が復活した背景には、新生代求職者全体に蔓延している焦燥感がある」と指摘。就業圧力のもとで、1990年代生まれの求職者は、「理想的な仕事」の決定要因を、「物質的な成功」から「幸せな職業生活」へと徐々にシフトさせている。1990年代生まれの家庭や生育環境が、1980年代生まれに比べて総じて良くなっており、生活の圧力がより小さくなっていることから、1990年代生まれが生活の質を追求する度合いが高まっている。福利厚生待遇が整っている国有企業が1990年代生まれの求職者を惹きつけている原因は、このような状況にあるといえよう。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年1月7日