春節帰省の列車チケットが手に入らず8割が「イライラ」 中国
中国では今年、春節(旧正月、今年は2月10日)の前後に34億人の大移動が予想され、帰省のための列車チケット購入が極めて困難になっている。そんな中、「生命時報」はこのほど、ポータルサイト「新浪網」と共同で調査を実施。回答者の79.4%がチケットが手に入らず「イライラしている」、37.8%が「仕事に影響が出ている」、17.6%が「詐欺被害に遭った」と回答。チケット争奪戦は、帰省だけでなく、感情にもマイナスの影響を及ぼしていることが明らかになった。生命時報が報じた。
同調査では、帰省の手段に関して、回答者の94.1%が「列車」、5.9%が「飛行機」と回答。チケット購入が「容易」と答えた人はわずか2.9%にとどまった。
北京で働く山東省出身の王さん(男性)は「春節に帰省するための列車チケット予約はまるで『戦争』。寝台チケットが買える確率は宝くじが当たる確率ほど低い」と切実。ここ数日、朝6時に起床してパソコンの前に座り、チケット予約開始時間の8時に備えているものの、まだ手に入っていないという。「夜も眠りが浅く、仕事の時はどうやってインターネットで予約するか、コネを探せないかなどを、ずっと考えている」。
同調査では、回答者の37.8%が、チケット予約が「仕事に影響を及ぼしている」、31.1%が「イライラし、寝付きが悪い」と回答。さらに、8.9%%が「コネを使って買ったので、余分にお金を使った」と回答した。一方、「生活に何の支障もでていない」と回答した人は11.1%にとどまった。