中国の同性愛者 同性結婚の合法化を呼びかけ
北京でこのほど、女性の同性愛者が民政局に結婚届を提出しようとしたところ、受理を拒否された。広州でも26日、女性の同性愛者が同じような扱いを受けた。中国の現在の「婚姻法」は、異性の婚姻関係しか認めていない。彼女たちはこのような方法により、同性結婚の合法化を呼びかけている。新民晩報が伝えた。
◆両親に紹介済み
26日午前10時半、九九さんと阿雅さんは広州の婚姻登記所の入り口に姿を表した。二人は手をつなぎ、時おり耳打ちをし、親しげな様子だった。彼女たちは同性愛者のカップルで、結婚届を提出しようとしていた。
問い合わせカウンターの女性職員はこのカップルをしげしげと眺め、怪訝そうに2枚の「結婚登記申請声明書」に目を向け、「男性と女性が1枚ずつ記入してください」と伝えた。
同性愛支援団体・親友団のメンバーの一人が、「二人とも女性ですが、どうしたら良いでしょうか」と聞いたところ、職員はすぐに手を伸ばし、配布したばかりの声明書を取り返した。職員は「それは無理です、男女でなければ結婚届を提出できません。これは婚姻法の規定によるものです」と語り、九九さんから渡された喜糖(婚礼の際に配るお祝いの飴)を受け取らず、結婚手続きに関する資料を彼女らに手渡した。
阿雅さんは、「がっかりしました」と語った。二人は恋愛関係を1年間続けている。阿雅さんは九九さんの両親に会っており、明日には阿雅さんの実家に顔を出す予定であった。九九さんは、「結婚届は提出できませんでしたが、挙式して二人の関係を宣言するつもりです」と話した。