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四川警察、チベット族焼身自殺の扇動者を逮捕

 四川省警察はこのほど、国外のダライラマグループが計画・扇動し国内でチベット族の若者2人が実行して死亡した焼身自殺事件の扇動者を逮捕した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

 2013年2月19日、四川省阿◆・西蔵(アバ・チベット)族チャン族自治州若爾蓋県降扎郷で未成年焼身自殺事件が発生した。仁千澤里さん(15歳男性、若爾蓋県降扎郷出身)と索朗達機さん(16歳男性、若爾蓋県降扎郷出身)の2人が死亡、依甲(17歳男性、若爾蓋県降扎郷出身)は家族の事を思って恐くなり、自殺を思いとどまった。

 四川省公安機関は直ちに特別チームを結成し、捜査に着手。自殺した仁千澤里の母方の叔父・旦巴降措(別名=供確但真・阿登、32歳男、若爾蓋県降扎郷、降扎郷甲格寺の元僧侶)が浮上した。

 旦巴降措は、2007年にインドへ不法出国し多吉丹寺の僧侶となる。海外の格爾登寺(四川省アバ・チベット族チャン族自治州)の「情報伝達チーム」の一員。長期にわたり、おいの仁千澤里と連絡を取り、「チベット独立」思想について彼に洗脳教育を行った。旦巴降措は2013年1月以降、仁千澤里に対し、「焼身自殺をやり遂げた者は、民族の英雄だ」と訴え、焼身自殺を教唆・扇動した。「焼身自殺を勇敢にも実行することは素晴らしいことだ」「インドでは、ダラムシャーラーにある英雄記念碑におまえの名前が刻まれ、おまえのために読経供養が営まれ、おまえは英雄となれる」とそそのかし、仁千澤里に焼身自殺を迫った。仁千澤里は旦巴降措の度重なる教唆のもと、焼身自殺する意思を固め、その他数人を誘って決行することを提案した。

 また、旦巴降措は、焼身自殺が行われた後、国内外に声明を出す際に使用するため、仁千澤里に彼の写真を送るよう求め、仁千澤里はこれにより、決行の意志をさらに固めた。旦巴降措の計画・教唆・扇動によって、仁千澤里は、同郷の親しい友人である索朗達機と依甲を、「一緒に焼身自殺を行おう」と誘った。3人は何度も自殺決行について相談を重ね、ついに2月19日、若爾蓋県降扎郷で決行、仁千澤里と索朗達機の2人がその場で死亡した。

 警察側は、「他人の焼身自殺を計画・扇動・教唆し、命を蹂躙し、社会に大きな危害を及ぼすことは、他人の生命を故意に奪う極めて重い犯罪行為である」とコメントした。中国警察は、国際刑事警察機構(ICPO)を通じ、関連国家に旦巴降措の捜査を依頼、今回の逮捕に繋がった。また、焼身自殺事件に対する対応強化を図り、法律に基づき、他人の生命を奪うという深刻な犯罪行為に対して、厳重な処罰を科する構え。(編集KM)

 *◆は土へんに貝

 「人民網日本語版」2013年3月19日

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