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北京、小学校がタブレットPCで授業 賛否両論

 北京海特花園小学はこのほど、タブレットPCを教材として使った授業を公開した。北京市は今後、300万元(約4500万円)を投じて、今年中に教科書の電子化を進めるという。同ニュースにネットユーザーからは、「時代の流れだ」と支持する声のほか、「子供の視力がこれまで以上に悪くのではないか」「教材は無形文化遺産にでもなるというのか。理解できない」と懐疑的な声も寄せられている。中国経済網が報じた。

 ネット上で懐疑的な見方を示す人の多くが子供達の視力への影響を懸念している。あるネットユーザーは、「中国共産党の指導原理『科学的発展観』が発表されてもう10年になる。それでも心から賛成できる策はほとんどない。もし本当に紙の教科書の代わりにタブレットPCを使うなら、少なくとも先に専門の科学研究機構が、タブレットPCが子供の視力にどれほど影響を与えるかを研究する必要があるのではないか。科学的根拠がないのであれば、保護者や学生に対して無責任な態度を取っていることになる」と指摘。さらに別のネットユーザーも「これこそ健康を代償に物質を追求するいい例だ。子供みんながメガネなしには何も見えない状況になる。政府のどの部門が子供の視力は落ちないと保証してくれるのか。将来にはみんな自分の人生があるのに、全てがメガネと切り離せなくなってしまう。『健康な体が革命の資本』とよく言うように、それがなくなってしまえば、どうやって革命を続けるというのか」と激しく非難している。

 さらに、ネットユーザーらは「文字書きや石投げゲーム、ケンパなど、昔からある子供の遊びが、『無形文化遺産』になってしまう……」「必要?今後、みんな字が書けなくなってしまう。これって漢字の悲劇でしょ」「子供を間違った方向に導いてしまう。紙メディアは健全なメディアで、次の世代の子供達が勉強に興味を持つかは、タブレットPCにはかかっていない。子供が健全な環境で成長できるようにしなければならない」など、さまざまな観点から同策がもたらしうる影響を分析している。

 また、理性的に分析するあるネットユーザーは、「『電子ランドセル』が小学校で採用され、授業で先生の代わりに使われるのには、本当に賛成できない。『電子ランドセル』は学生にとって新鮮味があると同時に、注意力が散漫になる原因にもなり、想像力も奪われる」と反対の意を示す。また、別のネットユーザーも、「ぜいたくすぎるでしょ。このお金をかき集めたら、小学校が何校も建てられる」と現実的な見方を示す。

 多くの反対の声の一方、賛成の声も一部ある。あるネットユーザーは、「電子化が全面的に進むと、教師にとっては楽になる。学生はどこででも勉強ができ、効率も上がる。習慣の質が今後飛躍的に向上するだろう」「ちゃんと管理すれば、大革命になる。でもちゃんと管理ができないのであれば、無益なだけでなく逆に弊害も多いだろう。それでも自分は賛成。時代は進歩しているのだから、なんでも試してみないと。視力の問題に関しては、自分は大きな問題ではないと思う。解決の方法がなにかあるはずだ」と指摘している。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年3月29日

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