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成龍(ジャッキー・チェン)が安徽で購入した古代建築物 |
香港の映画スター、成龍(ジャッキー・チェン)が4日、中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」で、「20年前に手に入れた中国の古代建築物4棟を、シンガポール大学に教材として寄贈したい」とする意向をツイート。100年以上もの歴史がある建築物は文化財ではないのか」「個人名義でほかの国に寄贈してもいいのか」などの声が上がるなど、物議を醸している。人民日報海外版が報じた。
■シンガポールに寄贈検討
成龍のミニブログによると、同建築物は安徽省で購入した10棟のうちの4棟。「元々は、土地を探して、古代建築物をきちんと建て、両親に住んでもらいたかった。でも、両親がここ10年の間に相次いで亡くなってしまった。この10棟は、広間や舞台、四阿(あずまや)などを含む『徽派建築』。ずっと倉庫の中に眠っており、白アリの餌になっている。これらの建築物は中国建築の真髄。みんなが観賞できるような状態にしておかないと、もったいない」
さらに、「10年前にも、この建築物を香港特区政府に寄付することも考え、土地選びなども交渉したが、話し合いがまとまらなかった。そして2年前に、シンガポールの友人にこのことを話したら、すぐに同国の官僚と会うように手配してくれた。その官僚がシンガポールの科学技術設計大学の土地を紹介してくれた。世界中の学生に中国の伝統文化や古代建築物を知ってもらうために、10棟のうち4棟を寄贈することに同意した」という。
そして、成龍はこのほど、「同大学に出向き、徽派建築の研究者や古代建築物を研究する教授から、どのように4棟を並べるかについて説明を受けた。精巧に制作された模型や立体図を見て感動。残りの6棟も、彼らに寄贈したいという衝動にかられている」と語っている。
■ネットユーザー「慎重に決めて」
同ツイートに、成龍のフォロワーらがすぐに反応。波紋が広がっている。
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