ガイドが挙げる「中国人観光客の愚行10」が話題に
29日付の仏華字紙・欧州時報(電子版)によると、最近、3000年の歴史を誇るエジプトのルクソール神殿で中国人の男性が「○○ここに参上」と落書きしたことが分かり、中国人観光客の観光地でのマナーの悪さが議論を呼んでいる。そんな中、エジプトでガイドを務めているあるオランダ人が、「中国人観光客の愚行10」をまとめ、中国人に改善を促している。一方、ほとんどの中国人観光客が海外で慎みある振る舞いをするようになっており、海外の一般市民からも好評を博している。そのため、一部の人の行動を見て、「全ての中国人は」とひとくくりにすることは適切でない。中国新聞網が報じた。
■オランダガイドが挙げる「中国人観光客の愚行10」
ルクソール神殿での落書き事件がきっかけとなり、海外の観光業界の注目は再び中国人観光客に向けられるようになった。大学の博士課程で中国史を研究している同オランダ人ガイドが挙げる中国人観光客の愚行10は以下の通り。
(1)中国人は文化に対する知覚力に欠け、外国語ができないからというよりも、耳を傾ける意欲がなく、自分達で群がって騒ぐのが好き。英ロンドンの大英博物館に行くと、中国の陶磁器を探し、仏ルーヴル美術館に行くと、現代中国画の巨匠と評される斎白石の作品を探し、ほかの文化を楽しもうという気持ちがない。
(2)中国人が外国の博物館に行くと、ガイドは必ず、▽写真撮影をする際フラッシュをたかないかどうか▽こっそり作品に触れないかどうか▽著名な作品の前を占領して写真を撮り、ほかの客の邪魔にならないかどうか---など、目を光らせていなければならない。
(3)中国人観光客にはすべてのものが「お金」に見え、大英博物館の中国の陶磁器館に行くと決まって「これはいくらの価値があるのか?あれはいくらなのか?」と聞き、中国国内のオークション資料を持って来て比較するケースまである。
(4)中国人観光客は写真撮影が大好きで、どこに行っても、同意を得たかにかかわらず、見知らぬ現地人や個人の住宅などにカメラを向け、相手の立場に立って考えるということが全くない。
(5)中国人観光客は見知らぬ人を無断で写真撮影するだけでなく、自分の映った写真が大好き。ガイドが現地の文化を紹介しているとき、中国人観光客は中国にはさらに長い5000年の歴史があると話す。そして、最も価値ある欧洲や中東の古跡に入ると、写真を撮るのに必死になり、最後にはトランプまで始める。こうして「ここを訪れた」という目的を果たすのだ。中国人観光客の多くは、西洋の宗教をほとんど理解しておらず、イタリアなどのキリスト教文化を理解できない。イタリアのルネサンス期を代表する芸術家・レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロなどの偉大な作品はもってのほかだ。