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「恐ろしい」童話がネット上で流行 みにくいアヒルの子が北京ダックに=中国

残酷版「みにくいアヒルの子」

 最近、「微博(ウェイボー・ミニブログ)」に新版「みにくいアヒルの子」が投稿。「美しい白鳥になるはずの『みにくいアヒルの子』が、『北京ダック』になっている」と話題騒然になっている。長江日報が報じた。

 同投稿者は、「恐ろしい。アンデルセン童話の原作は残酷なことで知られるが、今の童話はその伝統を引き継いでいる」とツイートし、新版「みにくいアヒルの子」の画像をアップしている。「みにくいアヒルの子は白鳥に変わることなく、家出した後、屠殺されて、『北京ダック』になっている」。

 同投稿は、ネットユーザーらの間で大きな話題となり、15日夜8時の時点で、1万1752回転送。多くのネットユーザーが「ありえない」とコメントしている。

 今回投稿された新版「みにくいアヒルの子」以外に、筆者がネット上で検索して見ると、「シンデレラ」や「白雪姫」などのグリム童話も、残酷な話になっていた。

 例えば「眠れる森の美女」では、主人公の王女は、王子様に起こされるのではなく、邪悪な復讐魔女に変身している。また、「シンデレラ」では、シンデレラが火あぶりの刑に処せられ、王子と共に葬られている。

 そこで、学齢期前の子供を持つ保護者10人を取材したところ、8人が残酷化された童話の存在を「知らなかった」と回答するとともに、懸念を示した。うち、湖北省武漢市に住む楊さんは、残酷版童話を見た後、「結末が残酷すぎる。子供には見せない」と答えた。

 一方、華中師範大学(武漢市)の范先佐・教授は、「古典童話は、これまで教育の面で大きな役割を果たし、人々に感銘を与えてきた。その理由は、美しいストーリーだ。一方、新版の童話は、美しいどころか、逆に結果が残酷で、幼い子供が見た後の後味も悪い。常識に反し、人生観や価値観、世界観を壊す反社会的作品で、関連の部門は発行を禁止するべき」と強く避難している。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年7月17日

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