気温40度の日、19歳男性が「アイスクリーム頭痛」に
浙江省杭州市の饅頭山にある「国家基準気候ステーション」では24日午後4時20分、気温40.4度を記録し、2003年8月1日の40.3度を抜いて過去最高となった。銭江晩報が報じた。
同日、杭州市市内にある各病院を訪ねてみると、日中は診察に来る患者が少ない一方、夜になると患者が増加していた。
患者の多くは、脱水症状や筋肉の痛み、冷たい物を食べたり飲んだりしすぎたことによる「アイスクリーム頭痛」、深刻な脱毛など、暑さが原因の症状を訴えていた。
浙江中医薬大学附属第一病院の急診科では、患者の徐さん(19)が、手でずっと額をおさえ頭痛を訴えていた。医師によると、徐さんの頭痛は、アイスクリームの食べ過ぎが原因という。
徐さんの母親によると、同日午前、徐さんは同級生らと街に出かけて帰って来た後、外があまりに熱く、全身が汗でびっしょりになっていたため、クーラーの温度を23度に下げ、弁当箱ほどの大きさのアイスクリームを5分で食べたという。しかし、徐さんはアイスクリームを食べたとたん、強烈な頭痛を訴え、アイスクリームを食べるのをやめて水を飲んだものの、収まらなかったという。
救急科の王小民医師は、「冷たい物を突然口に入れたため口の粘膜が強く刺激され、頭や顔の筋肉、血管が収縮し、脳につながっている動脈が痙攣したほか、痛みを感じる末梢神経が刺激され、頭痛が起きた」と分析する。この時、額の中部やこめかみ付近に痛みを覚え、吐き気を感じる人もいるという。
王医師によると、このような症状は医学用語で「アイスクリーム頭痛」と呼ばれる。痛みは、数十秒でおさまる人もいれば、もっと続く人もいる。また、偏頭痛を持つ人に起こりやすいとも言われている。