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中国・毒ギョーザ事件、被告が罪を認めるも工場は倒産 (2)

待遇に不満を抱きギョーザに農薬を注射

 30日、石家庄市中級人民法院で行われた初公判では、在中国日本国大使館の関係者やメディア関係者など約80人が傍聴した。検察が読み上げた呂被告の供述によると、同社で働いていた期間、ボーナスや賃金に不満があり、事件を起こすことで待遇改善を会社に求めることが犯行の動機だったという。

 呂被告は法廷で、「同社の食堂で15年間働いていたにもかかわらず、臨時社員の待遇しか受けられなかった。毎月の賃金が正社員よりも少ないだけでなく、年末のボーナスも正社員が7千元(約11万円)以上だったのに、自分は100元(約1600)だった」と陳述した。

 呂被告は、騒動を起こして会社の注意を引くと考え、07年5、6月には、工場周辺の衛生所と工場内の衛生所から、注射器2本を手に入れ、さらに、工場の環境・衛生事務所から農薬のメタミドボスを盗みだした。そして、07年7、8月に、工場の冷蔵庫に入り、冷蔵されていたギョーザに注射器でメタミドボスを注射したが未遂に終わったという。その後、10月から12月の間に、再び3回にわたり、冷蔵庫内のギョーザ6-9箱にメタミドボスを注射した。

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