豪雨に見舞われた中国各地の被災情報
8月19日発表
○黒竜江省:11人死亡、48万ヘクタール収穫ゼロ
強い雨が降り続いていることから、嫩江、松花江、黒竜江の3大河川は、ほぼ同時に警戒水位を上回り氾濫した。黒竜江省では、洪水による被災者が全省で197万7600人に達し、11人が死亡、3人が行方不明、14万1883人が一時避難した。農作物の被災面積は144万3600ヘクタール、収穫ゼロとなった面積は48万3200ヘクタール。
○吉林省:洪水で団地の屋上まで浸水
吉林省樺甸市紅石鎮は16日朝、突然の豪雨に見舞われた。洪水が団地に押し寄せ、深いところでは屋上まで水につかり、11人が死亡、3人が行方不明となった。紅石鎮では100人以上の緊急救助隊員を動員、災害現場に派遣した。救命ボート40隻、救助船4隻、救命胴衣40セット、救援機械5台を調達して救援活動を進め、住民1万690人を避難させた。
○遼寧省:絶え間なく続く豪雨
遼寧省では、局地的に大豪雨に見舞われた。ここ数日続いた暴雨・洪水災害によって、全省で約80万人が被災、各地の一時避難所に緊急避難した住民は11万3188人に上った。今回の災害で15人が死亡、32人が行方不明となり、行方不明者の手掛かりはまだ掴めていない。
○広東省:20人死亡、7人行方不明
大型の台風11号(ウトア)と残された雲の影響を受け、広東省のほとんどの地域で豪雨洪水、地滑りなどの災害が発生し、18市で416万人が被災、20人が死亡、7人が行方不明となった。51万3千人が一時避難し、直接経済損失は49億元(約782億円)に達した。
○湖南省:一部地域では日照りから一転して豪雨に
50日以上続いた高温・乾燥天気に苦しめられた湖南省の一部地域が、今度は一転して豪雨の被害に見舞われた。15日から降り続いている豪雨の影響で、永州市と郴州市9県・区では住民40万人が被災、5人が死亡、5人が行方不明となり、3万4800人が一時避難した。だが、省全体で見ると、干ばつは引き続き深刻な状況だ。
○広西チワン族自治区:約100万人が被災
18日午後4時20分の時点で、台風11号(ウトア)によって、広西チワン族自治区9市36県(市・区)の住民計96万4600人が被災、直接経済損失は3億8200万元(約61億円)に達した。6人が死亡、9万9100人が一時避難した。農業被害額は1億9400万元(約31億円)、住民の財産被害額は7223万6400元(約11億5200万円)。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年8月19日