「貧困」が中国の女性を成功に駆り立てる原動力に 英メディア
英紙「ガーディアン」は25日付で、中国の職場における女性の地位に関する以下のような記事を掲載した。筆者はAekta Mahajan女史。環球時報が報じた。
中国の急速な経済成長をずっとうらやましく感じている。世界長者番付を毎年発表している米誌「フォーブス」と中国の「致同会計師事務所(グラント・ソントン中国)」が共同で発表した報告を見ると、中国の事が羨ましくなる理由がさらに増えた。
同報告によると、中国大陸部で高級管理職に就く人のうち、51%が女性と、世界の平均水準24%の2倍以上となっている。一方、英国の数字を見てみると、19%と中国よりはるかに低い数字で、ワースト10に入っている。さらに驚くべきは、英国の数字が、女性差別が根深い事で知られるインドとそれほど差がないことだ。
同報告に、私は好奇心を募らせると同時に、複雑な思いになった。中国は女性の職場での地位向上をどのように成し遂げたのだろう。この点、英国はなぜ遅れを取っているのだろう。
よく取り上げられる要素は、中国の政治と社会の状況だ。「女性解放」は中国で長期にわたって存在してきた政治問題だ。特に、1949年に中華人民共和国が成立して以降、中国は常に女性が家を出て職場で働くよう鼓舞することに力を注いできた。1979年に国際連合が「女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約(CEDAW)」を採択すると、中国は1980年に同条約に署名、批准した。そして、同条約の主旨に沿った国内法整備を徹底して行っている。