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海外から中国へ 帰国ブームが熱い

「頭脳流出」から「頭脳還流」へ

 「日本に留学していた時、確かにまわりの留学生が帰国する選択をする人が増えていると感じていました」。初秋のある日、北京交通大学で若き教師を務める白双さんは自分のオフィスで記者にこたえた。彼は日本の名古屋大学で博士課程を修了し、今年4月、中国に帰国して順調に大学教師という職を得た。人民日報が伝えた。

 白双さんが感じていたことは正確だった。彼が帰国した前年には27万2900人の中国留学生が帰国している。1978年から2006年の29年間で累計帰国者数はたったの27万5000人だ。これは2012年1年間で帰国者数がそれまでの29年間の合計に匹敵することを意味している。

 この数字は驚くべきものだ。中国教育部留学サービスセンターの白章徳センター長は、国際的な経験から頭脳の流動は大きく分けて4つの時期があると説明する。海外への流出も、帰国も少ない時期、これは「頭脳流出前夜期」。海外への流出が増え、帰国が少ない時期、これは「頭脳流出期」だ。海外への流出が緩やかに増加し、帰国率が急速に増加している時期、これは「頭脳還流期」。海外への流出率と帰国率のバランスが取れ、ともに高いレベルにあるのが「双方向安定流動期」だ。

 「中国の状況からすると、現在は『頭脳流出期』から『頭脳還流期』への過渡期といえる。海外留学者が急速に増加していると同時に、帰国者数もどんどん増えている」と白センター長は話す。

どのような人たちが帰国しているのか

 中国教育部留学サービスセンターは、2012年に留学から帰国し就業した11,045人を対象に分析を行った。これによれば帰国者の80%が24歳から30歳までの年齢層で、全体の11.2%が博士、76%が修士、11.9%が学士の学位を取得しており、その比率は1?8?1になっている。その他、学位取得がない留学帰国者が少数あった。帰国者で就業したもののうち未婚者が80%を占めた。

 まとめれば、帰国者で就業したものの多くは家庭の負担のない若者で、主に海外での学習が1年間の修士課程の卒業生だった。注意しなければならないのは、博士課程あるいはこれに類する研究や仕事の経歴を持つ留学をした高水準の人材の帰国率はやはり低水準ということだ。

 学科の面からいえば、留学帰国者は主に経済学、管理学、理学、工学を学んでおり、全体の77.8%を占めている。具体的には、修士では経済学と管理学を学んだものが主流で、博士課程では理学、工学が主流になっている。「これは中国から留学し、帰国するもののうち、理学、工学はハイレベルの人材で、管理学、経済学科は主に中レベルの人材という意味だ」と教育部留学サービスセンターの鞏万さんはいう。

 中国帰国後、留学経験者はどこに行ったのか。教育部留学サービスセンターは、2012年に北京で就業した4,678人の帰国者を研究、分析している。これによれば、国有事業単位(社会公益目的のため、国家機関により運営あるいはその他組織が国有資産を利用し運営するもので、教育、科学技術、文化、衛生などの活動に従事する社会サービス組織)や国有企業が最も人気があり、次に民間企業や外資系企業の順番になっている。人材の構成もこれに対応しており、工学や理学の博士に代表される帰国者は主に大学や国有事業単位を選択し、管理学や経済学の修士に代表される帰国者は主に国有企業、民間企業、外資系企業を選択している。

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