都市部の男性、9割に健康異状 16%が“放置”
「全国男性健康日」(10月28日)が過ぎたばかりのこのほど、中国医師協会と中国医院協会は慈銘体検(身体検査)集団は共同で『中国都市男性健康報告』を発表した。これによると、中国の男性の健康リスクは病気にかかる10年前から現れる傾向にあり、9割余りの男性が健康状況に異状を抱えているが、医師の検査に自発的に行く人はわずか6%にとどまっている。「解放日報」が伝えた。
今回の健康報告は、有効サンプル54.3万件を回収してまとめられ、回答者の年齢は18歳から70歳にわたった。データによると、男性の罹患率の高い健康問題のトップ10は順に、脂肪肝、血清トリアシルグリセロール値の高まり、骨密度の低下、頚腰椎疾患、血清尿酸値の高まり、LDL-C(低密度リポタンパク質コレステロール)の高まり、高血圧、痔、血清コレステロール値の高まり、血糖値の高まり。都市部の男性の身体検査では93%で一定程度の異常が見られ、このうち40歳前後の男性の罹患率は年々上昇の傾向にあり、肥満や脂肪肝、前列腺疾病、性機能障害、性感染症は急速な増加傾向を見せている。調査ではさらに、体に問題が現れた際の対処法として、男性の58%がインターネットで調べる、20%が友人に相談する、16%が放置することを選んでおり、病院に検査に行くと答えた人はわずか6%にすぎなかった。
都市部では男性の健康レベルが全体として女性を下回っていることもわかった。調査によると、男性の健康診断でのリスク発見率が最も高いのは30歳から39歳までの年齢層、高血圧や冠状動脈心疾患、脳梗塞の発病率が最も高いのは40歳から49歳までの年齢層となっている。都市部の女性と比べると、都市部の男性の健康異状は約10年早く現れる傾向にある。肺がんや肝がん、前列腺がん、胃がん、直腸がんも男性の健康を脅かしており、若年化の兆しも見せている。
専門家はこれに対し、次のように提案している。40歳を過ぎた男性は定期的に健康診断に行き、心臓の検査や腫瘍の検査を重点項目として行うこと。焦りや憂いなどの情緒が1カ月を超えて続く場合は、医師に相談し、必要ならば薬物の投与も含めた治療を行うこと。(編集MA)
「人民網日本語版」2013年11月6日