男性より高学歴の女性が増加 配偶者探しに不利?
中国における女子大学生の数は、4年連続して男子大学生を上回り、この傾向はますます激しくなっている。この状況は、都市に住む未来のキャリア女性にとって、いささか耳の痛い話だ。銭江晩報が伝えた。
以前、上海市婦人連合会女性研究センターが、高学歴女性が配偶者探しに苦労している原因に関する調査を実施したことがある。調査の結果、現実生活において、インテリ女性が配偶者探しに苦労する最大の原因は、伝統的な「男尊女卑」思想の影響によるものであることが判明した。男性側も事情は同じで、「妻が自分より高学歴であることに抵抗を感じる」とした人が大多数に上った。婚活を進める中で挫折を続けて味わったという博士号を持つ女性は、「自分の学歴を隠して大学専科卒の男性と交際したことがある。彼との間に結婚の話が出た時に、自分の学歴について正直に打ち明けたところ、相手の男性は驚いて去って行ってしまった」と話した。
心理学が専門で恋愛バラエティ番組の司会を務める張怡◆(竹冠に均)さんは、結婚難を訴えるインテリ女性に対し、「結婚を考える段階になる前に、大学在学中に恋愛をしっかり経験し、愛情について学ぶことが大切。高学歴の女性は、専門分野を勉強する以外に、一人の幸福な女性になる方法も勉強する必要がある」とアドバイスしている。
張さんの提案は次の通り。
男尊女卑という古い価値観が根強く残る今の状況は、高学歴女性の配偶者探しをより困難なものにしており、彼女らが自分たちより高い学歴を持つ男性を探すことは、今後ますます難しくなるだろう。従って、大学在学中に大いに恋愛を経験することが大切だ。自分に相応しく、お互い最も理解し合える相手に出会える確率は、大学在学中が最も高い。私自身も、大学在学中に今の夫と出会った。
過去に受けた多くの恋愛相談から見て、高学歴の女性は、同じ学歴の男性からはあまり歓迎されない傾向は確かに高い。これは、「インテリ女性は、融通が利かず、面白みがなく、すぐケチをつける」というイメージが社会に浸透していることと関係がある。確かに、これら3特徴を備えた女性は軒並み、学歴に関わらず、男性から人気がない。だが、この3特徴を備えた人の割合は、インテリ女性にやや高いことは否定できない。成績の良い優秀な女性の多くは、勉強一辺倒で、日常生活の楽しみを持っていない。たとえ成績がどれだけ良くても、仕事や学業でどれほど優秀な女性であっても、日常生活上で「男性を立てる謙虚な女性」になることを学び、「柔よく剛を制す」術をマスターしなければならない。
結婚という目的のために、自分自身を高める道を決して放棄してはならない。だが、大学在学中には、愛情と学業を両立させ、両者から実りある収穫を得るよう努めるべきだ。特に、大学院で学ぶ女性は、ゆめゆめ、「面白みがなく、人にケチばかりつける女性」になり果ててはならない。学歴が高くなるに伴って、幸せな女性であり続ける能力を磨く努力を怠らないことが大切だ。
いまだに「本の虫」の女子大学院生は、すでに「落ちこぼれ」ている。もっと魅力的な女性を目指して努力する必要がある。大学院を卒業後、前途洋洋のキャリアが開けており、素晴らしい結婚も期待できる状態なら、それはインテリ女性にとって最高の状態だ--。
女性学を専門とする浙江省社会科学院の王金玲・研究員は、女性の高学歴化が進むことについて、次のような楽観的な見方を示した。
「今後、売れ残り女性がますます増えるとは限らない。女性の学歴が高くなるにつれ、結婚する上での彼女らの自己資本も増えていく。社会はより多元化する方向にあり、配偶者の選択をめぐる考え方もどんどん変化していくだろう」。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年11月8日