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猛烈な台風30号が各地で猛威 海南省でも大きな影響

 フィリピン中部を襲った猛烈な台風30号(HAIYAN)は10日午後4時の時点で、中国海南省楽東県鶯歌海鎮の南西約25キロの海上(北緯18.4度、東経108.5度)にあり、中心付近の最大瞬間風速は42m/sだ。同省の気象部門は同日午後2時半、緊急対応のレベルを2級から最高の1級に引き上げたほか、中央気象台も同日午後6時、警報としては最も強い台風赤色警報と、3番目に強い豪雨黄色警報を発令して対応している。人民日報が報じた。
 
 台風30号の影響を受け、広東省と海南島(海南省)との間にある瓊州海峡の航路は9日午後8時、全線停止となった。また、10日午後3時の時点で、同省の三亜鳳凰国際空港では187便が欠航となり、海口美蘭国際空港でも14便が欠航となった。さらに、海南島の高速道路では、電柱や樹木が倒れ、通行に影響が出ている区間もある。そのため、三亜市内のバスターミナルは10日午後3時、島内を走る全てのバスの発車を中止した。そのほか、高速鉄道(中国版新幹線)・海南東環鉄道も全線営業停止となっている。

 三亜海事局によると、10日午後、三亜港に避難していた広西チワン族自治区の貨物船「順航998」は、台風30号の影響でとも綱が切れ、漂流。船に乗っていた6人と連絡が取れなくなっているという。暴風雨に阻まれ、捜査も難航している。

 中央気象台によると、10日午後6時から24時間、台風30号と寒気の影響を受け、華南(淮河以南地域)南部などの地域では暴風雨となる見込みだ。今年世界で発生した台風のうち、最大の勢力となった台風30号は、最近20年北西太平洋海域で発生した台風の中でも最大の台風で、フィリピンに上陸した際には、最大瞬間風速75m/sを記録した。

 中国国家海洋局は西沙諸島北部の海域で、最大5メートルの波を観測したほか、広東省や海南省の沿岸海域でも約2.4メートルの波を観測した。そのため、国家海洋予報台は引き続き警報としては2番目に強い波浪オレンジ警報を発令すると同時に、警報としては最も弱い高潮青色警報を発令している。

 そのほか、9日、台湾の台東の北部にある鼻頭龍洞地質公園で屋外授業に参加していた新北市樹林社区大学の学生とその家族計26人のうち16人が、台風30号の影響で発生した8メートルの波にさらわれる事故も発生している。16人は数時間後に救出されたものの、うち8人がなくなった。近年、台湾で高波が原因で発生した死亡事故のうち、最悪の事故となってしまった。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年11月11日

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