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安倍晋三首相から厳俊さんに授与された感謝状 |
厳俊さんは、「最初に川に入った時、川がどれほど危険な状況であるのか分からなかった。男の子を抱えて岸に連れ戻そうとした時、激しい流れに絶えず呑まれそうになり、自分も命を落とすのではないかと危惧した」と話した。このような危険な状況であったにもかかわらず、厳俊さんは再び川に入り、他の人と協力して男の子を助けようとした。男の子を助ける時、数カ所に擦り傷を負った。助けられた男の子の保護者は、厳俊さんに感謝し、ぜひお礼をしたいと申し出たが、彼は丁寧に断った。
厳俊さんの人命救助のニュースは、メディアで大きく取り上げられた。その後、街で彼を見かけ、彼に敬服の意を表する人がいた。また、彼の傷が癒えるまでの間には、わざわざ彼がアルバイトしているコンビニに会いに来る人もいた。厳俊さんは、日本社会で称賛の的となったと同時に、在日中国人と日本人との交流の場でも大きな話題になった。厳俊さんは、「親しい中国人留学生仲間や友人が、日本人と中日両国間について話をする折に、いつも自分の事を話題に取り上げてくれる。私の話題は、両国間の緊張を大いに緩和してくれる」と語った。
厳俊さんは、「家族は、自分の身の安全について心配したが、同時に誇りに思ってくれた」と話した。また、褒章を受賞したことについては、「あの時、岸辺で男の子を助けるのに協力してくれた人をはじめ、多くの人に感謝している。自分は当然のことをしたまでだ。自分の行為が、中日友好のためにプラスとなったのであれば、大変嬉しい」と感想を述べ、今後については、学業に専念したいと意気込みを示した。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年11月14日
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