第1世代一人っ子の両親が老年期へ 増える「空の巣家庭」 (2)
このほか、子供が独立して家を出て、夫婦のみが残った「空の巣」高齢者や「独居」高齢者も、年々増加している。2012年末時点の統計データによると、南京全市の独居高齢者の数は6万5901人、都市と農村にほぼ半分ずつ分布している。彼らが徐々に自分で身の周りのことができなくなった時には、長期にわたり、コミュニティや高齢者施設での介護が必要となる。また、全市には13万6500世帯の「空きの巣」家庭があり、老夫婦が2人だけで生活している。彼らの中には、息子や娘とは遠く離れている夫婦や息子や娘に先立たれた夫婦もあり、政府や社会からの十分な関心と愛を必要としている。これらのデータから見て、「空きの巣」高齢者の総数は33万8千人に達する。
○60歳すぎの高齢者、「子供は1人だけ」が過半数
南京の高齢者116万人の年代別内訳をみると、60歳代が64万4100人、70歳代が35万1300人、80歳代が14万9700人、90歳代が1万6400人。全市の100歳以上の高齢者は、昨年末の時点で230人、今年は240人に増えた。
「第1世代一人っ子」の年齢から見たところ、彼らの両親はすでに老年期にさしかかっている。関係者の分析によると、60歳代の高齢者64万人あまりの中で、「一人っ子」の親は半数以上を占めた。つまり、約40万人は、「子供は1人だけ」となる。彼らは、自宅・コミュニティ・高齢者施設などで余生を送ることになるが、南京にとって、過去に例を見ないほど特別な、「政府・社会からの関心と愛が必要な人々」となる。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年11月22日