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「結婚を急かす親」問題 その背景に世代間ギャップと苛立ち

 2014年01月23日08:30
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 近頃発表された「2013年中国人結婚・恋愛状況調査レポート」によると、「親に結婚を急かされたことがある」と答えた回答者は約6割に達した。親から結婚を急かされる主な年齢層は「80後」(80年代生まれ)だ。このほか、4割以上が「親に結婚についてあれこれ言われる」、約2割が「親が親戚・友人を使ってプレッシャーをかけてくる」とした。中には、強制的にお見合いをセッティングする親もいるという。鄭州晩報が伝えた。

 「親の心子知らず」という言葉がある。確かに「親の心」は子に対する無私の愛を示しているが、一方で、ある一種の道徳的な圧力を受けてもいる。中国特有の人格形成モデルにおいて、子供は結婚して仕事につかなければ立派な大人になったとは言えず、それまでは親が子を管理・教育し、督促する権利と義務を持つ。こうした伝統的な結婚・恋愛文化と現代人の苛立ちが交じり合う中、「結婚を急かす親」問題はますます激化している。

 親の世代と子の世代には、人生経験、教育程度、価値観などの面で大きな世代間ギャップがある。それぞれに恐れること、望むことがあるが、子女の恋愛・結婚という問題において、両世代の恐れと望みは奇妙な形で絡み合い、融合している。子は親があまりにも実利主義、現実主義であると感じ、親は子があまりにも感覚に頼りすぎ、縁を重視しすぎると感じている。ライフスタイルの違い、相手選びの基準・恋愛結婚観の違いからくる摩擦・衝突により、両世代の矛盾はますます深まっている。

 「結婚を急かす親」問題は一種の構造的なストレスとなり、重い負担に耐え切れなくなった子供たちは、やむを得ず様々な「対処法」を編み出している。友人に「恋人役」を演じてもらい親を安心させる、あれこれ言われるのが嫌なので、いっそのこと里帰りしない、彼女・彼氏をレンタルして帰省する、といった具合だ。本来ならば、一家団欒のすばらしい機会であるはずの春節が、親と子の駆け引きの場になってしまった。こうした現状は嘆かわしいものだ。

 実際のところ、「結婚を急かす親」問題は、現代の若者が結婚・恋愛において直面している問題の縮図と言える。いわゆる「行き遅れ」の男女は誰もが、複雑な損得計算をしつつ、感情との折り合いをつけようとしている。結婚相手の好みと、経済的な条件・社会的立場・学歴といった社会的資本が複雑に絡み合っているのだ。「男女の家柄のつりあいがとれた」結婚であれ、「女性は家柄が高い家に嫁ぎ、男性は家柄が低い家から嫁を迎える」という中国の伝統的な結婚であれ、若者は決して結婚したくないわけではなく、現実に対して無力なのであり、単純に好きな人と結婚する自信と余裕を失ってしまったのだ。

 子が高望みの結婚恋愛観を捨て去ろうとする一方で、親も子の結婚恋愛に関して、子の気持ちを尊重し、その生き方に寛容さ、理解を示す必要がある。もちろん、希望と活力に満ちた社会においては、若者により多くの「すばらしい人生を歩み、夢を叶える」チャンスを持たせるべきだ。各方面が協力することで、「結婚を急かす親」問題は徐々に消滅していくだろう。(編集SN)

 「人民網日本語版」2013年1月23日

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