携帯電話を使って「紅包」(お年玉)を獲得するのが、今年の春節(旧正月。今年は1月31日)の流行のようだ。決済サービス会社の支付宝が8日発表した春節の連休7日間のデータによると、支付宝では合計2億元近くの「紅包」が支払われた。最も巨額の「紅包」は汕頭市の19万元だった。新京報が伝えた。
微信(WeChat)や支付宝銭包(決済サービス「支付宝」によるモバイル決済サービス)には1月23日から「新年のサプライズ」という機能が追加され、利用者は「紅包を配る」と「幸運にかける」という2つのボタンを押すことで、アドレス帳に登録された家族や友人と交流することができる。もっとも同サービスは当初はあまり話題を集めなかったが、最終的には微信の「紅包」イベントがブームとなった。
支付宝が8日に発表したデータによると、春節の7日間で支付宝銭包は2億元相当の「紅包」を支払ったという。
支付宝のデータによると、「紅包」の利用が最も多かったのは天津に住む利用者で、合計421件。最も多く受け取った人は218件の「紅包」を受け取っている。このデータから見ると、「紅包」利用の全体的な頻度について言えば、支付宝は微信ほど多くはないことがわかる。通信サービス大手の騰訊(テンセント)のデータによると、旧暦の大晦日にあたる1月30日時点で、ある利用者が869件の「紅包」を受け取っており、「紅包」数でトップに立っている。
しかし支付宝の「紅包」の方が規模が大きいとは言える。「数角(1角は10分の1元)という紅包に比べて、支付宝の紅包の平均金額は50元以上、最高額は19万元に達している」と支付宝側は語る。最高額の「紅包」の贈り主は汕頭市の住民で、1件で19万元に達している。
これに対して1月30日時点で、微信1件平均の「紅包」は10.7元となっている。金額は小額であるものの、微信の「紅包」イベントは気軽に楽しめるため、人気を集めている。アナリストは、人気の原因は「社交+ゲーム」が総合的に働いた効果にあり、これらの分野において騰訊は蓄積された成功経験を持つと分析している。
実際、微信も金額で争う方針ではない。微信の「紅包」は1件あたりの金額上限が200元、1人は1日あたり累計で最高8000元までしか支払えない規定となっている。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年2月10日