中国から韓国に贈られた「金水」、「白石」と名付けられたトキ。 |
韓国慶尚南道昌寧郡に位置するトキ回復センターでは14日、同センターのトキのペア8組が3―4月に60個以上の卵を生む見込みとなった。そのうち30個以上が順調に孵化する見通しであることが明らかになった。同センターで育てるトキは現在の28羽から60羽以上に増加する見込みだ。中国新聞網が韓国・聯合ニュースの報道として伝えた。
同センターによると、もし同センターで飼育するトキが100羽以上になった場合、一部を野外へ放して野生に返す計画で、2017年頃になる見通しだ。
トキは絶滅の危機に瀕した動物で、韓国では第198号国家重点保護種(韓国では天然記念物と呼ぶ)が、生息面積の縮小から個体数が激減し、1979年以降、韓国では見られなくなっている。その後同国は中国から2回にわたりトキの寄贈を受け、また慶南昌寧郡にトキ回復センターを建設して、人工繁殖を行ってきた。
2008年10月、中国政府は初めて韓国に「洋洲」と「竜亭」という名前のトキを贈った。2013年12月、同年6月に韓国の朴槿恵大統領の訪中期間に結ばれた了解備忘録(MOU)に基づき、中国は韓国に「金水」、「白石」と名付けられたトキを贈った。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年3月14日