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前のめりで携帯いじると心臓に悪影響 寿命短縮も 英国研究

 2014年03月28日12:48
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 歩く時も、電車に乗っている時も、寝る前も携帯をいじっているという人も少なくないだろう。英国のユナイテッドカイロプラクティック協会(UCA)は、「携帯をいじる習慣を長時間続けると、寿命が縮まる可能性がある」と警告している。新華社が報じた。

健康に影響及ぼす姿勢

 UCAによると、ショートメッセージを送信したり、メールを打ったり、インターネットやゲームをする時、頭は下を向き、肩は前のめりになり、猫背になりやすい。UCAは、このような姿勢を「前かがみ」と呼んでいる。

 UCAのあるメンバーは、「前かがみになると、筋肉の運動が妨げられ、十分な呼吸ができなくなる。また、肋骨が圧迫され、心臓や肺などの働きにも障害が出る。そのほか、姿勢の悪い状態が長時間続くと、脊柱が後方に凸に変形してしまう可能性もある」と注意を呼び掛けている。

 ある医学専門家も、「脊柱後弯症になると、呼吸に問題が生じ、高齢になってから心血管疾患を患いやすくなり、寿命が縮まるリスクがある」と警告している。

 ある研究によると、軽度の脊柱後弯症を抱えている高齢者の死亡率は通常の1.44倍。これは肥満の影響に匹敵する。

若者は特に注意が必要

 研究では、悪い姿勢の影響を最も受けやすいのは「若者」であることが分かっている。ただ、一日中携帯をいじっていたとしても、その影響がすぐに出るわけではないため、気に止める若者はほとんどいない。しかし、高齢になると姿勢の悪さがもたらす結果が生活の質に大きく影響するようになり、寿命が縮むことさえあるのだ。

 英紙「デイリー・メール」は26日、姿勢の悪さが健康に及ぼす害は、医学専門家がこれまでに考えていたよりも大きいとする前出メンバーの見方を掲載し、「姿勢の悪さは背中の曲線を変え、首や背中に問題を抱える人が増加している。若者は、携帯をいじったり、パソコンの前に座る時間が長いため、首や背中に問題が発生する時期も早くなっている」と指摘した。

習慣の改善により予防は可能 

 UCAは、専門家に意見を求め、健康に影響を及ぼすことがないよう、すぐに姿勢を正すようにと呼び掛けている。また、英国のあるカイロプラクティック師は、「健康が話題になっても、姿勢の悪さが注目されることはあまりない。しかし、この研究により、同問題に注目するようになった。姿勢は見かけだけでなく、健康にも大きく影響する。無駄に不安をあおっているわけでも、口から出まかせを言っているわけでもない。多くの研究が姿勢を正すよう呼び掛けている」との見方を示し、「喜ぶべきは、このリスクは抑制し、問題が起きないようにできること。モバイル端末を使う時間に制限を設けるなど、習慣を改めることができる。また、電子端末を使う際は、視線を上げれば、いつも下を向いているのを避けることができる」と指摘している。(編集KN)

 「人民網日本語版」2014年3月28日 

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