学習後にコーヒーを飲むと記憶力がアップするという、カリフォルニア大学アーバイン校のマイケル・ヤッサ博士らの研究結果がこのほど、米誌「Nature Neuroscience」(オンライン版)に掲載された。北京青年報が報じた。
ヤッサ博士らは、あまりコーヒーを飲まない160人を対象に試験を実施。被験者を2グループに分け、さまざまな画像を見せた5分後に、片方のグループに200ミリグラムのカフェイン錠を、もう片方にプラセボを服用してもらった。体内のカフェインレベルを測定するため実験開始前、1時間後、3時間後、24時間後に唾液サンプルを採取した。
その翌日、両群に、前日と同様の画像、微妙に細部を変えた画像、ガラリと変わった画像を見せた。
すると、両群共に、前日と同様の画像とガラリと変わった画像は正しく見分けることができた。しかし、微妙に似せた画像の特定率はカフェイン服用群のほうがかなり高かったという。ヤッサ博士らは、「プラセボ服用群は、微妙に似せた画像を前日と同様の画像と間違えた。つまり、少なくとも24時間以内は、カフェインに記憶力を高める作用があるということ」と分析している。
ヤッサ博士らは、「カフェインは長期記憶を向上させる。これまでも、カフェインが認知能力を向上させることは知っていた。しかしこれまで、カフェインに、記憶を向上させたり、記憶が失われていくのを防止したりする作用があることを具体的に示す、人を対象にした実験はなかった。我々は、カフェインに約24時間以内は、記憶向上の特殊効果があることを初めて実証した」と成果を語っている。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年4月4日