最近、若者達の間でセロテープを顔にぐるぐる巻きにして変顔を作り、自分撮りする「セロテープ・セルフィーズ」が流行している。 |
スマートフォンの普及に伴い、「自分撮り」も流行している。セレブは自分の豪華なライフスタイルを自慢し、一般人は自分の生活をソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に記録する。しかし、自分撮りと精神疾患を結び付ける専門家もいる。同専門家によると、自分が一番よく写る角度ばかりをいつも探している人は、身体醜形障害(BDD)と呼ばれる精神病を患っている可能性があるという。揚子晩報が報じた。
英国メディアの報道によると、19歳の少年Danny Bowmanさんは、15歳の時から自分撮り画像をフェイスブックに投稿していた。Bowmanさんは毎朝洗顔の前に、自分撮り画像を10枚撮影していたほか、自分撮りのために、1時間に3回授業を抜け出していたという。さらに、自分撮りに「専念」するため、16歳で学校を中退。6カ月間家にこもりっきりで、1日10時間かけて200枚の自分撮り画像を撮っていた。それでも満足いく画像が撮れないBowmanさんは、「毎日200枚撮って、何度もそれらを見ていた。最終的に、自分が求めている完璧な自分撮り画像は、永遠に撮れないことに気付いた」と絶望。薬物自殺を図った。幸い、Bowmanさんは母親に発見され、命を取り留めた。
英国の精神科医のデヴィッド・ヴィール医師は、「自分撮りが流行するようになって以降、私の元に来るBDDの患者の3人に2人は、1日に何枚も自分撮りをし、その画像をSNSに投稿する傾向がある」と指摘している。
中国で自分撮りが好きな人の理由
微信(ウィーチャット)の友達圏や微博(ウェイボー)などのSNSに、自分撮り画像を投稿するのが好きなネットユーザーは多い。そのようなネットユーザーの多くが、1980年代や1990年代生まれの若者だ。同世代の若者の自分撮り方法もバラエティに富み、投稿の頻度も高い。彼らにとって、自分撮りに最適の角度は「斜め45度」という。では、どうしてこんなに自分撮りが好きなのだろう?「自分撮りの達人」に聞いてみた。