○心臓病患者にとって雷鳴は恐るべきもの?
春から夏にかけて、雷雨の天気が多くなる。多くの人にとって、雷鳴は暴雨がやって来る前兆に過ぎないが、心臓病を患っている人にとっては、雷鳴によって持病が悪化し、最悪の場合は生命に危険が及ぶ可能性もある。なぜなのか?もともと、雷雨は低気圧によって生じるが、低気圧では空気中の酸素濃度が低くなり、人体への酸素供給に影響を及ぼす。身体全体の酸素不足を補うため、呼吸と血液循環のスピードが速まり、呼吸不全や心拍数の急上昇が起こる。心臓病患者の場合、それによって、狭心症・心筋梗塞・心不全などが引き起こされる恐れがある。
心臓病を患う40歳の女性は、「雷が鳴ると、言葉では言い表せないほどの緊張感や恐怖感に襲われ、心臓の動悸がものすごく速くなる」と話した。
南京市内にある軍区病院の医師は、このような現象に対処するため、心臓病患者に対し、「雷雨の時には、可能な限り、自分の意識や注意を雷から別のものに向けること。また、家中の扉や窓を閉める、カーテンを引く、イヤホンをつけるなどの方法によって、気分的な閉塞感を極力取り除くように」とアドバイスしている。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年4月17日