世界卓球団体選手権東京大会が開幕　朝鮮がダークホースか

　JA全農2014年世界卓球団体選手権東京大会が28日に開幕した。5月5日までの8日間、国立代々木競技場第一体育館と東京体育館メインアリーナで、熱い戦いが繰り広げられる。共同通信社によると、日本政府は朝鮮の核実験やミサイル発射などを受けて、朝鮮籍を持つ人の入国を原則、禁止しているものの、同大会に出場する朝鮮選手団13人の入国を可能にするための査証（ビザ）を特例で発給した。現在、朝鮮による新たな核実験も懸念されている中、日本政府は「スポーツと政治問題は切り離すべき」との判断から特例を認めた。環球時報が報じた。

　スポーツ報知の28日の報道によると、朝鮮代表は27日、国立代々木競技場で在日本朝鮮人総連合会（朝鮮総連）の関係者が見守る中、黙々と球を打ち、練習後は取材に応じず、会場を後にした。朝鮮の女子チームは中国と同じ1次リーグＡ組で戦い、一方の男子はＤ組で、5月1日に韓国との南北対決が控えている。

　朝鮮は世界大会の経験こそ少ないものの、国内では練習を強化しており、その技術は世界でもトップクラス。「北朝鮮は強い。ランキングに惑わされてはいけない」と日本の卓球関係者は口を揃えている。

　28日、2連覇を狙う中国の女子は3-0でポーランドに勝った。また、張継科選手がリーダを務める男子も、3-0でブラジルを破った。

　今回、地元開催の日本の目標は「打倒中国」だ。東京スポーツの報道によると、東京で開催された記者会見で、日本のエース石川佳純選手が、中国の選手との対決に自信を見せた。ただ、中国という厚い壁を前に、日本卓球協会の関係者は不安を見せ、女子代表の村上監督に対して「打倒中国」を単なるスローガンで終わらせてはいけないと注文を付けた。また、世界最強の中国に挑戦するめ、日本は中国式の調整パターンで本番に臨んだ。例えば、世界大会や五輪では大会2カ月前から海外の試合出場を見合わせる中国代表と同様、ほかの代表選手が欧州遠征に向かう中、石川選手は男子の合宿に参加。多い時では8時間、ボールを打ち続けてきた。時事通信によると、今回は福原愛選手がけがのため欠場となり、「エース石川」に注目が集まっている。（編集KN）

　「人民網日本語版」2014年4月30日