北京が世界で一番平等な都市 世界都市状況報告が発表 国連人間居住計画(国連ハビタット)は31日、中国住宅・都市農村建設部と共同で「世界都市状況報告(2008/2009)」の発行記念式典を開催した。この報告書で、北京が世界で一番平等な都市だと言及した筆者のモレーノ氏は、「北京は確かにわたしが選んだ世界100都市の中で一番平等だ」と述べ、分析したデータもすべて公式の権威あるものを使っていると強調した。「新京報」が伝えた。
モレーノ氏のこの観点に会場にいた記者らは納得がいかない様子だった。「これは一般の北京市民が抱く現実的な実感と大きな隔たりがあるのでは」との記者の質問対し、モレーノ氏は「北京の都市のジニ係数は0.22。欧米、アジア、それにアフリカを含む100の大都市の中で最も低いものだ」と説明した。
モレーノ氏は現地の公的機関のデータを取り扱う部門と協力し、もととなったデータが権威あるものであると強調。90年代に入って北京市民の収入格差は縮まり、市民の住宅や医療面などが保障されるようになった。さらに、中国には他国の都市に見られるようなスラムが存在しないという。
ジニ係数は、都市や地域の貧富の差を測る指数で、係数の値が低いほど、貧富の差が少ないとされる。(編集KA)
「人民網日本語版」2008年10月31日