解説
- 国有企業
- 「概説」
- 国営事業または国営企業とも言う。国際慣例上、国有企業は、一国家の中央政府または連邦政府が投資設立した企業あるいは管轄下にある企業を指す。中国では、地方政府が投資設立した企業・管轄下にある企業も国有企業と呼ぶ。国有企業の経営行為は、政府の意志と利益にもとづいて決定される。
中国の国有企業は、国家が企業の全資産を保有する企業で、「中華人民共和国企業法人登録管理条例」にもとづき登録された非公司制経済組織。有限責任公司のうち、国有独資本企業を含む。国有資産管理部門が資産投入の主体となっている企業が国有企業である。
国有企業は、ひとつの生産経営組織形態であると同時に、営利法人と公益法人の特徴も備えている。その営利性は、国有資産の価値保持と付加価値の追求において体現されている。また、その公益性は、国有企業の設立目的が通常、国家が経済調節にあり、国民経済各分野の発展を調整する作用を持つ点に現れている。
国有企業は行政的な性質を備えている。歴史的経緯から、中国国有企業の分類は非常に複雑なものとなっている。国際慣例上、国有資産による投資または持株が50%を上回る企業は、国有企業と定義される。中国大陸部と台湾の国有企業は一般的に、単なる国有資産による投資の企業を指す。当然のことながら、国家が資本参加をしている企業に対する法律は、かなり規範化されている。
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