解説
- 底探り
- 「概説」
- 「底探り」は株式用語のひとつ。総合取引所で株価が急落した後、一定の価格で下げ止まりとなった場合、その安値付近を「底」と呼ぶ。通常、株価は底打ち後、しばらく横ばいで推移し、その後上昇に転じるか、あるいはさらに下落する。株価が下落し始めると、多くの買い注文が入り、今度は反発し始める。この下落プロセスを「底を探る」と呼ぶ。底探りの目的は、当該銘柄の底値がどのあたりかを見極めることにあり、底探りが不成功に終わった場合、株価は引き続き下落する。その後同様の安値水準まで落ち、大量の買い注文が入った場合、これを「大底」と呼ぶ。大底を探った後、株価は反発する。簡単に言うと、「底探り」とは株価が安値まで落ちるプロセスを指し、底探りに成功すれば、再び上昇し始める。
底探りの過程で、一部投資家が損失を恐れて安値売りに出たものの、株価が再び安値付近に落ちた時、それを「二番底」と呼ぶ。「二番底」は良く見られる現象だ。「二番底」の時に、最初の安値を破らなかった場合は、株価は穏やかに上昇すると予想されるが、さらに下落するケースもある。「二番底」は、市況が前段階よりもいっそう悪くなる可能性を示している。英語では「Double dip」と呼ばれる。
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