中国住宅市場が岐路に より厳格な抑制策の可能性も (3)
多くの業界関係者は、都市化の推進に伴い、将来的により多くの土地が販売されると予想している。融資ルートの開拓、資金繰りの好転を背景とし、不動産企業の土地獲得の積極性が高まり続ける。
現在の土地市場の動きについて、中国国土資源部は「各地は住宅用地の供給を増加し、地価の安定を維持し、『地王』等の市場に対するミスリードや妨害を減少させるべきだ」と求めた。中国住房・城郷建設部もまた、「不動産市場の調整・抑制を力強く継続し、購入制限措置を続け、投機的な投資目的の住宅需要を抑制し、合理的な自宅購入・買い替えの需要を支持する」と表明した。
さまざまな兆しから、中国政府が不動産価格の高騰を阻止しようとしていることが分かる。さもなければ、これまでの抑制策による成果が台無しになるからだ。重点都市の不動産価格の大幅な反転上昇のリスクが出現した場合、新たな調整・抑制策が講じられる可能性もある。これにより、購入・ローン制限が厳格化することもありうる。
中南財経政法大学不動産研究所の張東所長は、「中国の住宅市場は岐路に差し掛かっている。将来の動向は、今後のマクロ経済環境および調整・抑制策により左右される。2013年は厳格な抑制策が維持され、さらに引き締められる可能性もある。全体的な価格はさらに上昇するが、大幅に下落する可能性は低く、安定を基調とする」と予想した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年1月10日