中国式通貨超過発行 問題と課題を分析 (3)
最後に、投資に対する過度な依存度もまた、通貨の受動的な超過発行の主因となっている。金融資源の国有経済に対する過度な依存、国有部門の予算に対する「ソフトな制約」は、金融資源の効率低下を招いている。経済の高度成長を維持するためには、さらなる信用貸付・貨幣供給に依存する必要があり、「経済成長→投資需要→通貨需要→通貨供給増加」が形成される。これは上昇を続けるM2の対GDP比によって自ずと示されている。
そのため「中国式通貨超過発行」は、中央銀行金融政策の非独立性、経済構造の不均衡、金融システムの発展の遅れによる総合的な作用により生じている。投資に対する過度な依存を変更せず、金融の全面的な改革を促さず、中央銀行の貨幣発行・信用貸付規模の抑制のみで「貨幣超過発行」を実現しようとするならば、それは非現実的なことだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年2月6日