全国の第1四半期GDPランキング 成長率ワースト1位は上海 (2)
▽広東、江蘇、山東の3省がGDP1兆元超え
GDP総額が1兆元を超えたのは広東(1兆2612億8800万元)、江蘇(1兆1881億3千万元)、山東(1兆1076億5千万元)の3省だった。一方、海南(734億6200万元)、青海(356億8100万元)、寧夏(415億6900万元)は1千億元に満たなかった。
▽通年のGDP成長目標を上回った地方は5割未満
第1四半期のGDP成長率が通年のGDP成長目標を上回ったのは全体の5割未満の15省区市(雲南、天津、重慶、福建、安徽、海南、湖南、山東、河北、広東、浙江、北京、江西、甘粛、上海)だった。これにより、国民経済発展の「安定成長」に向け基盤が築かれた。残る16省区市は通年目標を下回り、各地方で経済成長率が減速していることが伺える。一方で、積極的な構造調整が各地の経済発展の新たな方向性になりつつあるとも言える。
▽経済成長率が減速した地方が6割 第2四半期に試練に直面か
31省区市の昨年と今年のGDP成長率を比べてみると、21省区市(貴州、天津、重慶、陝西、安徽、広西、江西、新疆、吉林、四川、湖南、青海、内モンゴル、湖北、江蘇、山西、河北、黒竜江、遼寧、寧夏、河南)のGDP増加率が前年同期比で低下した。河南省を例にとると、第1四半期のGDP成長率は前年同期比で8.5%増となったが、かつてこれより低い成長率を記録したのは、金融危機の2009年のことだ。河南省の2009年第1四半期の成長率は6.6%、上半期の累計成長率は8.2%、1-3四半期の累計成長率は9.3%だった。それ以降、河南省で成長率が10%を下回ったことは無かった。
各地方のGDP成長率の伸びを見ると、成長率が2ポイント以上下がった地域は6省区に達し、寧夏では3.6ポイント低下した。これらのデータから、大多数の省区市で経済成長率が鈍化している事実および、中国経済の成長力不足、回復の原動力不足が浮き彫りとなり、第2四半期に新たな試練に直面すると見られる。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年5月17日