山東省の民間企業、金融危機に乗じて欧州メーカー買収
世界金融危機に乗じて、山東省の民間企業が海外進出に乗り出した。烟台の民間企業、山東舒朗時装有限公司(SHOWLONG)は、欧州のアパレルメーカー4社を割安価格で一気に買い取った。「齊魯晩報」が伝えた。
「今回買収したのはイタリアのウールメーカーなど4社。11月末から12月初めにすべての買収が成立する」と担当者は話す。同社はこのほど、ブランドと経営権の買収、技術スタッフとの協力などにおいてイタリアメーカー4社と合意に達し、現在詳細についての商談を進めている。「このまま順調に行けば、イタリアメーカーの技術スタッフが来年うちの新スタッフとなる」。
「今回の金融危機がわたしたちにとってはまたとないチャンスになった。通常では考えられないほど買収コストが低い。人的資本を見ても、従来なら欧州からデザイナーを雇えば、年給は最低でも5万?15万ユーロになるが、今だとたった2万ユーロ」と呉健民・董事長は説明。今回買収が成立したメーカーは以前は同社の原料サプライヤーとブランドデザイナーのパートナー関係にあった。買収価格は、4社でわずか1000万ユーロ、人民元にして約1億元。以前なら1社で3億元は必要だっただろう。(編集KA)
「人民網日本語版」2008年12月25日