車内の空気汚染度調査、15車種から有害物質
深セン市消費者委員会と竜崗区消費者委員会は昨年8月から12月にかけ、深セン市計量質量検測研究院に委託して自家用車60車種を対象に車内の空気汚染度を無料で検査した。今回検査したのは有害物質とされるホルムアルデヒド、ベンゼン、総揮発性有機化合物(TVOC)の3項目。国家質量監督検験検疫総局(質検総局)と建設部が共同で発表した「民用工程室内環境汚染物抑制規範」に照らし、?類民間建築基準の制限濃度を調べたところ、15車種でホルムアルデヒドの基準値を超えており、50車種でTVOCの基準値を超えているという結果が出た。「中国網」が伝えた。
▽代理店側:メーカー側の回答待ち
この検査結果について、記者は8日、消費者委員会のリストをもとに「問題の車両」を取り扱っているメーカーと代理店に問い合せてみた。
深セン市華煕自動車販売服務有限公司はドイツ・フォルクスワーゲンの深セン地区唯一の指定代理店。同店で販売しているニュービートルはホルムアルデヒドとTVOCの基準値が大きく上回っていた。記者が問い合せたところ、市場部の劉経理は、「メディアの報道したニュービートルがホルムアルデヒドとTVOCの基準値を超えていた問題は、当社でも非常に重視している。すでにメーカー側に報告したが、補償および販売停止などの問題についてはまだ回答を得ていない」と話す。華煕が販売する車両はすべて出入国検査部門の検査にクリアした輸入車で、ドイツのフォルクスワーゲンで製造している車両と部品はすべて検査を通過したものだという。工場から出荷した車両が車内の空気汚染度の検査を受けているかどうかは定かではないため、メーカー側の回答を待っている段階だという。
東風日産「リヴィナ」もTVOCの基準値を超えていた。香蜜湖東風日産販売センター市場部の劉経理は「急いでメーカーに連絡し、解決方法を話し合う」と話す。
▽メーカー側:沈黙を維持
代理店はメーカーの回答を待っているのに対し、メーカーはこの結果に対し「沈黙」を維持している。記者が8日、BYDオート、上海フォルクスワーゲン、重慶長安などの自動車メーカーに電報を送ったところ、相手から一切返事はなかった。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年1月9日