国務院、繊維工業・設備製造業の振興プランを可決
国務院の温家宝総理は4日に国務院常務会議を開催し、繊維工業と設備製造業の調整・振興プランを審議・可決した。このニュースを受けて、株式市場では繊維銘柄や製造業銘柄が大幅に値上がりしている。新華社が伝えた。
会議では、繊維工業は中国国民経済における伝統的な基幹産業であり、重要な民政産業であり、設備製造業は国民経済の各業界に技術・設備を提供する戦略的な業界であるとの見方が示された。また繊維工業は輸出の拡大や雇用などの面でも重要な役割を担う産業であり、設備製造業は産業のグレードアップや技術の進歩を保障する重要な産業であり、国の総合的な実力が集約的に反映される産業でもあるとされた。
▽繊維工業
○海外・国内市場を統一的に計画
国内消費の拡大に努め、新製品を開発し、農村市場を開拓する。多元的な輸出市場を開拓し、国際市場シェアを安定させる。
○遅れた生産能力の淘汰を加速
業界参入条件を制定・整備し、エネルギー消費量が多く汚染度の高い遅れた生産技術・設備を淘汰する。
○技術改良と独自ブランドの構築を強化
ハイテク繊維の産業化を推進し、繊維関連設備の国産化水準を引き上げ、国際的な影響力をもつ中国ブランドを育成する。
○地域配分を最適化
東部沿海地域では、技術含有度が高く、高付加価値で、資源消費量の少ない繊維製品を重点的に発展させる。繊維ファッション加工企業の中部・西部への移転を進める。
○財税・金融面での支援強化
繊維ファッション製品の輸出増値税(付加価値税)還付率をこれまでの14%から15%に引き上げる。