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更新時間:15:04 Apr 09 2009

人民元国際化は必然的な流れ 専門家

 人民元国際化の話題が出てから久しいが、実質的な進展はこれといってなく、昨年末になってやっと、国務院常務会議は「広東省、長江デルタ地域と香港・澳門(マカオ)地域との貨物貿易、および広西チワン族自治区、雲南省と東南アジア諸国連合(ASEAN)との貨物貿易で人民元建て決済を試験的に実施する」との決定を下した。これは人民元が国際化に向けて重要な一歩を踏み出したことを示している。こうした動きに伴い、人民元国際化問題は再び国内・海外で広く注目されるようになった。専門家の多くは、日に日に強まる中国の総合的な経済力と上昇を続ける国際競争力とが人民元国際化にプラスにはたらき、さらに現在の国際金融危機が得難い歴史的なチャンスを提供しているので、このチャンスをしっかりつかまえ、国際化を段階的に進めるべきだとの見方を示す。また、中国の現行の不合理な経済構造とぜい弱な金融システムでは人民元国際化戦略を支えきれないので、現時点での国際化は時期尚早だとの見方を示す専門家もいる。「文匯報」が伝えた。

 歴史が教えるように、ある国の通貨が国際通貨になれるかどうかは、主にその国の経済力と国際貿易、国際投資、国際金融における影響力とによって決まる。経済力は通貨の国際化プロセスにある意味で決定的に作用する。とはいえ、国際通貨をめぐる制度や環境の変化もまた不可欠の外的要因だ。米国経済は19世紀80年代末に英国を追い抜いたが、米ドルの覇権的な地位は1945年にブレトン・ウッズ体制が発効した後に確立した。ユーロも世界唯一の国家の枠を超えた共同体である欧州連合(EU)の実力と信用とが後ろ盾になっている。

 中国は改革開放以来、経済が急速に発展し、国力が大幅に向上した。経済規模はドイツを抜いて世界3位となり、外貨準備では世界一に、貿易規模では世界3位に躍進した。こうした動きが人民元国際化の基礎固めをした。金融危機の発生により、国際金融システムにおける米ドルの覇権的地位はかつてない試練にさらされた。米国経済は衰退が深刻で、米ドルを中心とする国際通貨システムを支えきれなくなった。そしてEUを筆頭とし、中国を含む世界の主要経済体が国際金融システムの改革を訴える中で、国際通貨システムにおける米ドル、ユーロ、人民元の立ち位置に新たな変化が生じた。米ドルは深刻な信用危機に陥り、ユーロはますます弱体化し、人民元が国際化戦略を進めるべきタイミングがやってきた。

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