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大型航空機は国力向上の原動力

 大型航空機プロジェクトを手がける中国商用飛機有限責任公司が設立されてから一年が経った。この間に大型航空機プロジェクトはどのような進展を遂げただろうか。市場の見通しはどうだろうか。こうした問題をめぐり、同公司の張慶偉董事長(会長)がこのほど取材に応えた。

 ▽大型航空機の研究開発の意義は、航空機本体にとどまらない

 国産大型航空機の必要性はかねてより論争となっていた。現在の世界はますます開放やグローバル化が進む世界であり、海外の大型航空機産業は非常に成熟しているのだから、海外の完成品を購入すれば国内航空業界の需要は満たすことができるのであり、必ずしも国産化の必要はないという意見もみられた。

 張董事長は「我が社が現在、大型航空機を手がけるのは、巨大な民用航空機市場の中で中国人も一席を占めたいと考えるからだ。民用航空機市場は非常に大きな市場であり、発展途上にある大国として、巨大な市場が誰かに独占されたり分割されたりするのをむざむざと見過ごすわけにはいかない」と述べた。

 また張董事長は「だが、大型航空機を手がけることの意義は、単に航空機本体のみにとどまらない。大型航空機の研究開発により、国の総合的な実力が向上し、産業がグレードアップし、科学技術の進歩が促進され、国民経済の新たな成長点が形成されるといった意義がより重大だ」と述べた。

 大型航空機は現在、世界で最も複雑で技術含有量も大きい製品であり、「工業の精華」などと呼ばれる。部品一つとっても300万個から600万個に達する。民用航空機の安全性・耐久性ニーズは自動車や電車などの民用製品をはるかにしのぎ、稼働寿命は数万時間、数十年間に達する。このため材料、電子製品、設備、金属精錬などの川上産業に対する要求も非常に高く、大型航空機に取り組むことにより、必然的に関連産業のグレードアップが促進される。

 張董事長によると、中国の工業の特徴はあらゆる分野がそろっていることにあり、大型航空機に必要な製品がすべて国内で調達できるように思われるが、基礎産業の総合的な実力には限界があり、これに加えて民間航空機は快適な空の旅というニーズをまだ満たせていないため、実際に大型航空機向けに提供できる既存の完成品には限りがある。たとえばすでに運航をスタートした国産小型中距離機(リージョナルジェット機)「ARJ21-700」は、国産品では要求される技術水準を満たせないことから、エンジンや電子制御システムなどの基幹部品に海外製品が導入されており、国産化率は低い。未来の大型航空機では国産化率30%の達成が目標とされ、国内の材料、電子製品、航空機搭載設備、加工製造といった関連産業は早急なグレードアップが求められている。こうしたことから、大型航空機の発展は国内産業のグレードアップを促進する最良の原動力であることがわかる。

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