国家統計局副局長「中国の経済規模、年内に日本を抜く可能性がある」
米紙「ワシントンポスト」は今年初め、国家統計局が最終的に確定したデータに基づいて、中国は2007年に経済規模でドイツを抜き、世界3位の経済体になったと述べた。同紙はメリルリンチのデータを引用して次のような見方を示した。世界2位の経済体である日本の07年の経済規模は4兆3800億ドルで、中国が現在の成長ペースを保てば、中国の経済規模は最も速ければ3年以内に日本を抜き、18年以内に米国を抜く可能性がある。中国新聞網が伝えた。
国家統計局の謝鴻光副局長は取材に応える中で「3年もかからない。中国の経済規模は年内にも日本を追い抜く可能性がある」と述べた。
謝副局長によると、中国の国内総生産(GDP)は昨年38兆元を超え、日本との差は5千億ドル前後に縮まった。中国は今年約8%のGDP成長率目標を達成する見込みである一方、日本は世界金融危機の影響で成長する力に乏しく、マイナス成長になる可能性がある。よって中国の経済規模は今年中に世界3位から2位に躍進する可能性がある。
謝副局長の説明によると、13億の人口をかかえる中国と1億ほどの日本とを比較すると、一人あたりの平均所得や発展レベルには大きな開きがある。だが中国経済の飛躍的な発展ぶりもうかがえるという。
1982年に国家統計局に配属された謝副局長は統計通として知られ、中華人民共和国成立から60年間のデータの変化に精通している。謝副局長によると、中国のGDPは1952年にはわずか679億元だったが、86年に1兆元を超え、2001年に10兆元を超え、06年に20兆元を超え、08年に30兆元を突破した。08年の一日に生み出された経済的価値は1952年の一年分を超えた。特に21世紀に入ってからは毎年様相が変わり、10年間で相当大きな変化を遂げ、世界中を驚かせている。