国際機関が今年、来年の中国の経済成長予測を上方修正
7月の経済データの公表を目前に控えて、国際機関が中国の経済成長についての予測を次々を引き上げている。スタンダードチャータード銀行は中国の経済成長予測を今年は8.5%、来年は8.9%にそれぞれ引き上げている。
スタンダードチャータード銀行アジア研究部はこれまでの予測で、中国経済の今年の成長を7.4%、来年の成長を8.0%としていた。しかし上半期の中国経済の安定した回復と一部指標の優れたパフォーマンスに基づき、同行は今年と来年の中国の経済成長予測を上方修正した。
同行では、中国の輸出は短期間で大幅に回復するのは難しいものの、輸入が速やかに回復し、国内消費も大きく成長しており、内需が中国経済のよりよい回復をリードするだろうと見ている。多くの国際機関が最近、中国の経済成長の予測を次々と上方修正している。世界銀行は中国の今年の経済成長予測をこれまでの6.5%から7.2%に、モルガン・スタンレーは先に今年の中国経済の成長を7.2%から7.8%に修正したが、先日再び8.4%に上方修正し、2010年の成長を8.5%から9.0%へと引き上げている。これら銀行は、中国の積極的な財政政策が効果を挙げ、今後の経済構造調整や消費の拡大がグローバルな経済成長を後押しする中心的な要素となると考えている。もっとも中国経済には依然として民間投資の不足や中小企業が発展力に欠けること、産業構造が合理的ではないといった問題もある。(編集YH)
「人民網日本語版」2009年8月7日