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経済回復はGDPデータの上昇と同義ではない

 世界経済は2010年、V字型成長の右側の上昇期に間違いなく入っていることだろう。だがこの持ち直しは、持続的な経済回復を意味しているわけではない。短期的な回復傾向がそのまま、経済の中期的な右肩上がりを示しているということはない。さらに長期的に考えるならば、世界経済がV字型ではなくW字型の軌道を描き、2つの目の底を迎えるリスクもある。「国際金融報」が伝えた。

 金融危機による大幅な衰退を世界経済が避けることができたのは、各国政府のすばやく効果的な貨幣・財政刺激策があったからだ。だが来年、世界の主要経済国の刺激策は期限を迎え、政府による「点滴」をこのまま続けることは難しくなる。

 経済回復が継続的なものとなるかは、経済の内在的な成長動力を活性化することができるかにかかっている。だが現在、経済の回復傾向は就業に改善をもたらしていない。米国の経済学者アーサー・オークンの打ち出した法則によると、失業率の上昇幅は、潜在GDPに対する実質GDPの縮小速度の約半分となる。だが最近2回の金融危機でこの法則はいずれも破られた。米国は01年の経済低迷から4年もの間、就業増加なしの回復を経験した。高失業・低消費という悪循環は経済低迷の圧力となっている。

 世界経済は現在、複雑な模様を呈している。一部の経済指標は好転しているが、失業問題は依然として厳しい。政府の援助を受けた一部の大型金融機関が黒字に転じている一方、銀行の不良債権問題はまだ解決されていない。株式市場や不動産市場、商品価格は上昇しているものの、実体企業の業績は低迷したままだ。金利が過去最低レベルにまで引き下げられ、政府による各種の補助措置が打ち出されているにもかかわらず、消費者の収入は上がる気配がなく、消費を支える自信も不足している。

 経済回復を目指す過程では、金融危機の原因となった一連の問題(企業による過度のリスク行為、不公平な国際通貨システム、金融監視の不足、世界貿易の不均衡、世界資本の無秩序な流動など)などを解決することを考えなければならない。経済の回復をGDPの数字だけで判断し、これらの問題を根本的に変えることがないならば、新たな回復もまた新たなバブルを生み出すだけになるだろう。(編集MA)

 「人民網日本語版」2009年8月11日

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