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中国、経済に「エコパワー」注入

 金融危機が発生した当初、国連の潘基文事務総長は、この危機が世界の気候変動への対応や環境整備の取り組みといった努力に水を差すことになる可能性があると何度も警告を発した。そして現在、潘事務総長は中国を眺めて安堵のため息を漏らしている。なぜなら「貨幣こそ王様」だった危機の時代にあって、中国は環境保護方面への投資を減らすことなく、エコロジー経済の発展を危機に対処し、持続可能な発展を実現する上での武器ととらえて、エコ経済を力強く推進したからだ。

 国務院は12日、「計画における環境影響評価に関する条例」の草案を審議可決し、これにより中国は環境をめぐる立法の分野で重要な一歩を踏み出した。草案に基づき、各地では今後、水資源や土地資源の使用、および各経済部門の資源の利用を計画する場合に、必ず環境影響評価を行い、環境汚染と生態環境の破壊を根本的に防止し、経済、社会の持続可能な発展を保障しなければならなくなる。

 実際に中国は経済成長にエコパワーを取り入れるべく努力を重ねている。金融危機への対処として打ち出した4兆元の経済刺激プランのうち、省エネ・汚染物質排出削減や生態環境の整備、構造調整、技術改良といった気候変動に関連するプロジェクトには計5800億元が当てられた。長年にわたる努力の末、中国はある面ではすでに飛躍的な成果を挙げている。

 中国は今年、風力発電の分野で米国や欧州を追い抜く見込みだ。コンサルタント会社アジュール・インターナショナルがまとめたデータによると、今年上半期に中国で製造された風力タービン発電機の数と新たに設置された発電機の発電容量はいずれも米国を抜いている。世界風力エネルギー協会(GWEC)のスティーブ・ソーヤー事務局長も「中国は今年、世界トップの風力タービン発電機製造国になる」と予想する。

 中国は太陽エネルギー分野でも発展を遂げている。ドイツの太陽発電業界誌「フォトン」が行った調査によると、2008年の中国産太陽電池の世界市場シェアは3分の1に達した一方、太陽発電技術でトップレベルにある欧州のシェアは4分の1以下に下がった。

 一部のアナリストの間では次のような見方が出ている。中国がエコ経済の発展を契機として、就業チャンスの創出に努力し、省エネ設備の生産と応用との2方面で傑出した成果を上げていることは、経済成長モデルの転換と雇用創出に大きな影響を与えることは間違いない。

 中国が打ち出すエコ経済発展に向けた政策が初歩的な効果を上げている。国家発展改革委員会によると、今年上半期の全国の国内総生産(GDP)1万元当たり(単位GDP)のエネルギー消費量は前年同期比3.35%減少し、減少幅は前年同期を0.47ポイント上回った。一定規模以上の工業企業(国有企業または年売上高500万元以上の非国有企業)以上の生産額1万元当たりのエネルギー消費量も同11.35%減少した。また上半期の二酸化硫黄排出量は同5%、化学的酸素要求量(COD)排出量は同2%、それぞれ減少したと推計される。(編集KS)

 「人民網日本語版」2009年8月19日

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