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三峡プロジェクトが年内完工 ポスト三峡時代の幕開けへ

 17年の歳月が費やされ1800億元余りが投じられた長江三峡プロジェクトが今年末、建設を完了する見込みだ。さまざまな点で世界トップを誇る三峡プロジェクト。完成後の発電量は年間1000億キロワット時に達する。三峡プロジェクトは現在、今後の作業計画と総括研究とを着実に進めている。業界関係者によると、さらに大規模な投資の予想される「ポスト三峡時代」がまもなく幕を開けることになる。「中国新聞網」が伝えた。

 ▽17年の歳月と1800億元の投資

 国務院三峡プロジェクト建設委員会弁公室の情報によると、三峡プロジェクトの中枢部分と送電・変電設備の工事はほぼ完了し、運用状況は安定している。今年6月末までに、三峡プロジェクトの投資総額は1849億元に達し、三峡発電所の発電量は累計3200億キロワット時におよんでいる。三峡の水門は累計5万回にわたって運用され、水門を通った貨物量は3億トンを突破している。

 三峡プロジェクトの完成後、長江上流では増水が効果的に調整できるようになり、長江中流の荊江区間の洪水標準は「100年に1度」にまでに高まり、江漢平原と洞庭湖地区は洪水や冠水といった災害を免れることができるようになる。さらに毎年1000キロワット時のクリーンエネルギーを提供することもできる。初期設計によると、三峡水力発電所には26基の発電ユニットが備えられ、標準石炭(7000kcal/kg)換算で毎年5000万トンの火力を代替できるようになる。華東・華中・華南などの地区には、信頼性の高く安価でクリーンなエネルギーが提供されるようになる。

 ▽数々の世界記録と「100万人移転」

 三峡プロジェクトは1992年に全国人民代表大会の認可を受け、1994年に正式に起工された。三峡プロジェクトの17年におよぶ奮闘史を振り返ると、中国の人々が三峡プロジェクトを通じて、世界で最大規模の水利施設を作っただけでなく、中国と世界の水力発電所の建設史に残るいくつもの世界記録を作り出してきたことがわかる。

 この世界記録のうちで最も困難だったのは、100万人におよぶ三峡ダム地区の住民移転だ。三峡プロジェクトの175メートルという標準水位に照らせば、三峡ダムの貯水で沈む地域は、湖北省と重慶市の20市県・12都市・114町・1632企業におよぶ。湖北省(シ帰、巴東、興山)と重慶市(万州区の天成、巫山、奉節、云陽、開県、豊都など)の県政府所在地9カ所も全て沈むことになり、これらの都市では全住民の移転が必要となった。

 「1つのプロジェクトで100万人が移転しなければならないというのは空前絶後のことだ。社会の関心や人々の心配、欧米世論の懐疑もあり、住民の移転が三峡プロジェクト建設成功のカギとなると私たちは認識していた」。国務院三峡プロジェクト委員会の汪嘯風・主任によると、移転住民の安定・将来と持続可能発展を確保するため、政府は特別に「三峡ダム区経済社会発展計画」を制定した。この措置を通じて、ダム区の新型工業・牧畜・旅行などの特色産業と近代サービス業を大きく発展させ、ダム区のインフラと公共社会事業の建設を強化し、ダム区の経済社会の持続可能発展に土台を築くことがはかられた。

 三峡プロジェクトではこれまでに127万人の住民が移転し、移転作業はほぼ完了だ。三峡ダム区の経済発展は続き、史上最速の発展期に入っている。三峡プロジェクトの中枢工事と送電・変電設備工事と住民移転はすでに最終段階に入っている。三峡プロジェクトの今後の計画の制定や総括研究は着実に進められている。「ポスト三峡時代」が幕を開けるのももうすぐだ。業界関係者によると、「ポスト三峡時代」には、重慶や湖北などの三峡ダム区地域で、3000億元を超える投資が期待されるという。(編集MA)

 「人民網日本語版」2009年8月20日

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