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人民元上昇はグローバル経済復興を阻害 世銀副総裁

 世界銀行の林毅夫副総裁兼チーフアナリストはこのほど香港で、人民元上昇はグローバル経済のバランス回復を助けられず、かえって現れ始めたグローバル経済復興の兆しを阻害することになると述べた。

 林副総裁は次のような見方を示した。

 金融危機が暴露したグローバル経済のアンバランスは、人民元に対する過小評価にその責任をなすりつけてはならない。人民元が上昇すれば、グローバル経済の妨げとなり、ひいては始まったばかりの復興を阻害することになる。

 他国は関与措置を通じて人民元に上昇を迫ってはならない。関与措置を通じて自国通貨のレートを低い水準に保ち、輸出産業を振興させるというやり方は、保護主義に等しい。たとえ他国の通貨が下落しても、中国は危機の全過程で引き続き人民元レートの安定性を維持していく方針だ。

 グローバル経済の復興に伴い、経済のアンバランスがさらに激化し、新たな問題を引き起こすこと、特に危険な資産バブルを引き起こすことを懸念する声が上がった。だが短期的な外国為替措置ではグローバル経済の構造のアンバランスを解決することはできない。この問題では世界の各経済体がともに努力し、構造的な改革を進めることが必要になる。一方では米国が財政赤字の管理を慎重に行うことが必要であり、また一方では中国も貯蓄率を引き下げるための措置を取って、医療などの保障システム構築に資源を投入し、内需を拡大することが必要だ。

 現在のグローバル経済は安定化に向かっているが、復興の流れはまだ確固としたものにはなっておらず、不確定要因が数多く存在する。人民元がこうした時期に上昇すれば、次の2つの情況が出現するのは間違いない。一つは、中国から輸入する生活用品の数量は同じでも、価格が以前より高くなるという情況、もう一つは、その他の経済体からの生活用品の輸入量を増やしても、価格はやはり以前より高くなるという情況だ。この2つの情況はいずれも貿易赤字の増大を招く可能性がある。中国から輸入される消費財の価格がより高くなれば、米国の消費ニーズを抑制することにつながる。

 中国の活力に満ちた成長は、グローバル経済の復興にとって重要だ。中国経済は最近、力強く反発上昇しており、グローバル経済復興を牽引する重要な駆動力の一つとなっている。中国にとっては、人民元レートの安定は輸出経済の運転を維持する上で極めて重要であり、ひいては経済の健全な要因を他国に伝播させることにつながる。(編集KS)

 「人民網日本語版」2009年11月13日

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