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未開発のシルバー観光、高齢者70%に旅行願望あり

 中国観光研究院の戴斌副院長はこのほど、世界観光旅行評議会(WTTC)の調査で、世界の観光市場の中では高齢者の割合が50‐60%を占めるのに対し、中国では20%に満たないという結果が出たことを明らかにした。中国では大きな市場である「シルバー観光」が有効的に開発されていないということだ。その一方で高齢者の70%に旅行願望があり、うち17%は経済的にも比較的裕福で特に旅行願望が強いとされる。「シルバー観光」は今、観光市場の基礎となりつつあり、巨大な市場チャンスを秘めている。経済参考報が伝えた。

 民生部の統計によると、2008年末現在の全国の高齢者人口は1億6900万人、高齢者は毎年1000万人ずつ増加しており、すでに潜在力の大きな消費グループといえる。

 ここ数年、中国は急速に高齢化社会に入りつつある。社会の進歩と生活水準の向上にともない、多くの高齢者が「貯蓄は多め、消費は少なめ」の伝統概念を捨て、旅行に出かけるケースが日増しに増えている。その一方で、潜在力の大きい高齢者向け観光市場は政府の系統的な計画や旅行業界の開発不足などで整備が後れているため、市場活性化の道のりはそう容易くない。

 市場開発が不足、同質化が著しい、専門性が低い、ターゲットが絞れていないなど数多くの問題を、高齢者向け観光市場は抱えており、「旅行に出かけてみたい」という高齢者の多くが足を踏み出せずにいる。日程が長めでペースはゆっくり、しかも消費力が低いといった高齢者向け旅行の特殊性から、旅行業界では「シルバー旅行」に「高コスト、高リスク、低利益」のレッテルを貼っている。

 しかし、旅行好きの高齢者はこれから益々増えるばかりで、ある旅行会社は先取りを狙って高齢者向けの企画を打ち出し始めた。例えば、中国青年旅行社が企画した高齢者向け「夕陽新コース」シリーズでは、観光コースは国内で最も高齢者に最適の観光地を厳選、日程はゆったり、ホテルや交通は快適で、健康的な料理まで配慮されている。さらに全国初の新しいサービス「生活アシスタント」もつくというもの。このシリーズは高齢客から喜ばれ、現在毎週各コースの団体ツアーが出発しているという。同社では高齢者向けの観光商品の売上は昨年同期よりも50%増加した。

 戴副院長によると、社会全体がシルバー旅行に対する考え方や高齢者向け観光ビジネススタイルを変えることが急務となっている。医療を主要目的とした養生の旅、高齢者の趣味や好みに合わせた文化観光などの商品を多く開発するとともに、観光サービスの専門レベルをいっそう高め、食・住・交通・観光・買い物・娯楽といった各方面で高齢者の特殊なニーズを満足する必要がある。(編集KA)

 「人民網日本語版」2009年11月19日

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