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中国がはじめて石炭輸入国に 短期的な現象

 中国はこのほど、石炭を輸出する国から輸入する国に変わった。税関総署が12日に発表したところによると、昨年12月の石炭輸出量は207万トン、1-11月の累計輸入量は8910万トンに上り、ここから2009年の中国は石炭の輸入が輸出を上回る輸入国になったことがわかる。

 中国は石炭資源が豊富で、これまでずっと石炭生産大国であり、輸出大国であり、消費大国でもあった。例年、生産量と消費量は世界全体の40%以上を占めていた。

 ▽データ:はじめて輸入国に

 税関総署が発表したデータによると、昨年12月の石炭輸出量は207万トン、通年の輸出額は2240万トン、一方、1-11月の輸入量は8910万トンで、昨年は輸入が輸出を上回る状態が確定したといえる。なお、詳細な輸入量データはまだ公表されていない。

 中国が石炭輸入国になるのには予兆があった。2008年以降、まず月間の輸入量が輸出量を上回るという現象が出現し、次いで四半期ごとの輸入量が輸出量を上回り、09年には年間を通じて輸入が輸出を上回り、中国は石炭輸入国となった。

 ▽分析:輸入超過は一次的な現象

 輸入が大幅に増加した原因について、中商流通生産力促進中心有限公司の専門家・李延さんは次のように話す。金融危機の影響を受けて、グローバル経済における石炭ニーズが低下し、国際市場での石炭の需給関係が緩和され、国際価格が国内価格を下回ったため、海外の安い石炭が石炭ニーズのある中国に押し寄せるようになった。また国内的な原因を考えると、09年には国内の石炭の供給が適切に行われず、中でも一大生産地である山西省の生産量が低下したことが挙げられる。

 李さんはまた次のように話す。石炭輸入が輸出を上回る情況は短期なもので、国内の石炭資源は需給のバランスが基本的に取れている。今年の国際市場におけるニーズの高まりに伴い、中国は今年、世界市場から昨年ほど大量に石炭を輸入することはできないとみられる。

 ▽現状:石炭の対外依存度は約3%

 09年の国内の石炭生産量は30億トンを突破し、前年比12%増加した。だが通年の輸出量は2240万トンで08年の半分にも満たず、輸出額は約24億ドルでこちらも08年の半分に満たなかった。数量も金額も、08年にくらべて50%以上減少したことになる。

 これと同時に、輸入量は大幅に増加した。特に国内石炭企業が発電用石炭価格を据え置いていることから、五大発電集団が集団で海外での石炭調達に乗り出したことが大きい。

 李さんは「今年の中国では、石炭の対外依存度が約3%と見込まれる。約30億トンある年間生産量にくらべて、この数字は恐れるに足らないものだ。だがこのことが発するシグナルには高い関心が集まっている」と話す。

 ▽措置:冬場の不足には備蓄で対応

 注目すべき点は、現在、石炭の供給不足により国内各地で電力の省エネがはかられていることだ。とはいえ、中国煤炭(石炭)工業協会によると、中国の石炭需給は全体としてバランスが取れており、目下の不足は短期的な問題であり、構造的な問題ではないという。これについて李さんは「石炭の備蓄を調えるのが、有効な解決手段になる」と話す。

 李さんによると、中国で冬季に石炭不足が起きるのは、気候によって石炭ニーズが急増すること、輸送力に影響されること、東部地域の石炭ニーズが高いことなどが原因だ。石炭の主要生産地域は西部地域に集中しており、山西省の石炭調整により供給量が低下したことなどが原因で、現在は一時的に供給が不足しているに過ぎないといえる。

 こうした情況に直面して、石炭の備蓄を調えることが有効な解決手段になる。李さんは、華東地域に1カ月分の使用量に相当する4千万トンを備蓄すれば問題は解決すると話す。(編集KS)

 「人民網日本語版」2010年1月13日

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