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トヨタ、中国で80万台の販売目標はそのまま


 トヨタの豊田章男社長は米国の公聴会を終えると中国に直行して謝罪し、日増しに落ち込む市場シェアを回復しようと国内の消費者にトヨタ車の安全性を訴えた。3月1日夜に行われた記者会見で豊田章男社長は、「トヨタはグローバル品質特別委員会を設立し、技術力調査体制をはじめ、人材育成に取り組み品質管理を強化する。中国で今年80万台販売する目標は調整しない」と述べた。中国証券報が伝えた。

 記者会見は1時間にわたって行われ、記者7人の質問に簡単に回答した後、慌しく終了した。会見では特に鋭い質問はなかった。

 豊田章男社長が中国市場ではアクセルペダル問題でリコールするRAV4車種以外はブレーキシステムやフロアマットの問題は存在しないと強調している最中、輸入車ハイランダーの突然の加速による死亡事故と、カムリのアクセルペダルが効かず車が横転した上、6つのエアバックがひとつも開かなかった事故について会場の外で2人の中国人消費者が訴えていた。

 記者会見の会場で豊田章男社長は、米国でのリコールは主にフロアマット、ブレーキシステム、アクセルペダルといった3つの問題が原因だった。ブレーキシステムとフロアマットは中国市場にはなんら影響はなく、リコールの対象外だと紹介。RAV4をアクセルペダル関連の問題で7万5000台リコールしたことに対し、中国の消費者に謝罪した。

 リコールが頻繁に起きている原因について豊田章男社長は、これらの問題の背景に過去数年の業務が持続的に発展してきたことと関係があるとし、企業の発展速度が速すぎて従業員や組織の成長・発展が追いつかなかったと率直に説明した。つまりトヨタの発展速度は自らの能力を超え、トヨタがこれまで重視してきた品質への追求に怠慢があったということだ。

 豊田章男社長は「トヨタは深く反省し、今後さらに品質と安全システムを強化するべく次の3つの具体的措置を取る」とした。▽第一に、豊田章男社長直属の特別組織「グローバル品質特別委員会」を設立。同委員会は各地区新任の品質特別委員からなり、自動車の設計、製造、販売、アフターサービスなど各プロセスの品質管理に関係あるコンテンツをまとめて改善するほか、顧客の声に耳を傾け、各地区の特性に合わせて調整措置を取る。▽第二に、技術力調査体制を強化。より直接、より迅速、より正確に顧客の声を会社の品質開発本部に伝えるため、トヨタは技術力調査体制を強化し、技術者を現地に派遣して技術分析を行ったり、販売店のアフターサービス部門のノウハウを強化する。リコール方針決定の過程で各地区の消費者の声をより反映し、現地市場を知る関係者に方針決定に参与してもらう。▽第三に、人材育成を強化し、顧客の角度から品質保障が行える人材を育成する。また中国市場に根ざし、ディーラーや部品メーカーとともに様々な措置を講じる。

 ▽中国での販売目標はそのまま

 世界でリコールの影響が高まるなか、トヨタの米国での市場シェアは17.5%から12.1%に落ち込んだ。中国でのリコール台数はそれほどでもないが、継続的なリコールで中国の消費者のトヨタ車購入にも影響が出ている。今年1月の自動車業界の販売台数は前月比18.11%増、前年同月比110%増と好調ななか、トヨタの販売台数は前年同期比53%増にとどまり、前月比は16.28%減となった。

 1月の国内人気車種トップ10にもトヨタ車の姿はなかった。トヨタのブランド力は下がり始め、RAV4やクラウンなどのキャンセルが出ているほか、カムリなどの人気車種は最高1万4千元の大幅な値下げが行われている。重要な市場である中国は、米国での問題後だけにトヨタが力を入れて確保したい市場だ。リコール事件は中国の消費者のトヨタブランドの認知度に影響を与えたものの、豊田章男社長は「80万台の販売目標を今のところ調整する計画はない」と明確に述べた。

 これについてトヨタ自動車中国投資有限公司の加藤雅大総経理は、「中国のトヨタチームはトヨタのパートナーである一汽と広汽とともに関連措置についてさらに検討し、消費者のトヨタへの自信をできるだけ早く取り戻したい。今のところトヨタは80万台の販売目標を縮小するつもりはない。この目標を実現するために努力している」とし、「中国市場は今後益々発展していく。今年の販売目標80万台を達成したい」と述べた。(編集KA)

 「人民網日本語版」2010年3月2日

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