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菅首相、日本経済を「第三の道」に導けるか?

 政権交代で新たな船出を切った菅直人新首相の航海は今のところ順調に進んでいる。菅政権の支持率は58%にまで上昇、民主党の支持率は自民党より十数ポイントも高くなっている。他の事はさておき、今年の参院選に対して民主党は勝利への確信を強めている。参院選に勝利すれば、菅政権継続の基盤固めになる。経済参考報が伝えた。

 菅首相は日本経済の再建について「第三の道」を掲げ、注目を集めている。第一の道は、日本の高度成長期の路線で、田中角栄氏の「日本列島改造論」を代表とする道路や港などインフラ建設に力を入れた経済成長率の向上だが、その欠点としては浪費がかさみ、政治業績本位の事業が多いことがあげられる。第二の道は、小泉純一郎氏が掲げた構造改革路線で、市場重視、競争重視、規定緩和、民営化促進の結果、「勝ち組」と「負け組」があらわれ、社会の格差が広がった。第三の道は相対的には、経済社会に存在する様々な問題を解決することで、新たな需要を生み、経済成長につなげるというものだ。

 周知の通り、ブレア英前首相は10年の執政中に第三の道の時代を築いた。第三の道とは欧米の現代資本主義といわれる米国の新自由主義と欧州大陸の社会民主主義の2つを組み合わせた資本主義で、この新理念のもと、ブレア氏は政治、経済、外交、社会など多くの面で成果を残し、称賛と高い評価を得た。1998年4月、かつて菅氏が民主党代表としてこの理念を発表した際、その1カ月前に東京でブレア氏と会談していたことから、ブレア氏から影響を受けたものだと認識された。その後、菅氏の第三の道は取り沙汰されなくなった。昨年11月、自らのサイトに「過去の過ちを繰り返さない経済運営における『第三の道』とは何か。現在、それについて思索している」と書き込んだ。今回、菅首相が国会演説で言明した、日本式の「第三の道」はもしかするとその思案の結果なのかもしれない。

 だが菅首相が掲げる第三の道は日本がこれまで通ってこなかった道であるため、はっきりしたロードマップはなく、聞こえはいいが具体的ではない。大和総合研究所の熊谷亮丸シニアエコノミストは、競争を掲げない第三の道は行き詰るとし、第二の道と融合する必要があると指摘する。第三の道の議論につきまとう市場原理に対する嫌悪感と増税路線には偏りがみられ、日本の経済競争力を蝕む「大政府」や、過去の「護送船団時代」に戻る傾向にある。これだと第一の道に逆戻りではないか?

 ともかく、第三の道は未知数であるため、菅氏の説明を聞き、その行動を見るしかない。さらに重要なのは日本の国民が菅首相の行動に目を向けることだ。(編集KA)

 「人民網日本語版」2010年6月17日

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