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40年働くよりも3年の不動産転がし? 投機に走る若者増加

 株の売買、投資、資産管理といった言葉が取り沙汰されている昨今、株だけでなく、不動産、黄金、書画、外貨、先物、投資信託の分野など、近年になってお金を転がす若者が多くなっているという。最近の調査で、「周囲にお金を転がしている人がいる」と88.1%の人が答えた。中国広播網が伝えた。

 すぐにハイリターンが見込める投資に比べ、仕事をして稼ぐのには時間がかかる。あるウェブサイトがユーザーを対象に行った調査で、「堅実な仕事だけで財産を築くのは難しいと思うか」との質問に76.8%が「思う」と答えた。

 この問題を解くには二つの面から考える必要がある。科学的、理性的に家計の状況を判断し、投資や資産管理を理解している人が多くなっているという一方で、投資を試みる人の多くが、堅実な仕事を辞めて投機に走ったり、堅実な仕事を軽んじるようになっている。これは警告に値する現象だ。

 ネット上で「40年働くよりも3年の不動産転のほうが稼げる」という話題に注目が集まっているが、そこには、「今の若者はまじめに仕事をしても裕福にはなれない」や「年配の人たちの多くは一生苦労して働いても数十万元しか貯められないが、まじめに仕事をしない人が不動産や株を転がすことで億万長者になっている」といった書き込みが見られる。

 こういった言葉を聞くとむなしくなるが、この言葉の裏に浮き足立った雰囲気や憂いを感じ取ることができる。もし社会の大多数が勤労や堅実さを放棄して投機を選んだり、社会や民族に浮き足立った雰囲気や慌しい雰囲気が充満するようになれば、これは間違いなく懸念材料となる。「仕事で財を成すのは難しい」という説が出るのは理解できるが、若者が堅実な仕事を軽んじるようになれば、社会全体にとって大きな損失となる。「資本によって富を成す」のは富を蓄積する方法のひとつでしかない。社会に価値を創造することこそ長期的な道なのだ。

 隣国の日本にいい例がある。80年代に日本はバブル経済の全盛期に入り、人々は働かずして高い収入と利益を得ようと次々と投機に走り、株や不動産などの資産価格が高騰した。日本の都市部の不動産価格は33年間で100倍に急騰した一方で、製造業で働く作業員の平均給与は20倍にしか上がっていない。

 この現象は、私たちの今日の状況とよく似ている。さらに日本の当時を振り返ると、1989年の「バブル経済」の崩壊とともに、日本は一気に10年におよぶ不景気に陥り、企業と国民はこの深刻な結末を受け入れるしかなかった。

 私たちが若者に正しい財産観を築くよう呼びかける際、社会から彼らに何か提供できないだろうか?私たちは子供の頃から「労働者は光栄なもの、勤労は美徳だ」と言い聞かされてきた。そして今、現実に「労働者を光栄なものとし、勤労から多くの果実が実る」ことを証明しなければならない。

 若者が正しい概念を築く手助けをするだけでなく、労働者を真に豊かにするメカニズムも必要となっている。労働者の給料を引き上げ、若者の起業環境を整え、起業の成功率を高めるなど、若者が労働を通じて富を築けるようにしていかなければらならい。(編集KA)

 「人民網日本語版」2010年6月23日

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